転移少女の侵略譚!〜ゲームに吸い込まれた少女が世界最大国家を築くまで
いろり
ゲームの世界へようこそ!
カチカチ……カチカチ。
暗い部屋でゲームをしている子が1人。つまりは私、山内桜の事です。これでもぴちぴちの高校一年生です。
私には今ハマっているゲームがあります。
パソコンで文明を作るゲーム、「シヴィライゼーション」を立ち上げる。
このゲームではプレイヤーは創造主として文明を発生させ、文明ごとにある国を発展させていくゲームです。
文明にはそれぞれさまざまな特徴があり、種族も多様で面白いんです。
私はまだクリアしていない唯一の文明、ニポン文明を選択しました。
次の瞬間。私は気づくと真っ黒な空間の中にいました。
「え?何ですかこれ……」
目の前を見ると見慣れたゲームのロード画面が表示されています。
「どういう事なんです?ゲームの…ロード画面?」
ロードが100%まで終了した時、下に穴が開いて桜は穴には落ちてしまいました。
下を見るとはるか遠くに地面が見えます。
「ちょっと待って!ちょっと待ってください!死ぬ死ぬ死ぬ!誰か助けてください!」
え?この状態からでも入れる保険が……あるわけないですよ!あぁ……走馬灯が見える……
そして地面が近づいて…落ちました。
「わぁーーー!!!!え…?死んでない?」
というか痛くもなかったです。
周りを見渡すと何もない平原が広がっています。
「助かったぁ…。いや助かってませんよ!ここどこですか!?」
すると突然目の前に文字が浮かんできました。
頭を動かしてもずっと目の前に浮かんでいます。
“メニューの「建設」から文明の「開拓地」を創造しましょう”
「これゲームを始めた時に出てくるやつじゃないですか。本当にゲームの世界に吸い込まれたみたいですね…。メニュー?そんなんどこに…」
そう言った瞬間に目の前にゲームで見慣れたメニュー画面が表示されます。
「言えば出てくるんですね?えーっと、建設。開拓地。」
すると目の前に青い色で透き通った村が出てきて、“ここに建設しますか?”という文字が現れました。
「待ってください!やめますやめます!」
そう言うと目の前の村が消えました。
ゲームの世界に入ってしまったというのはショックですが…生きるためにはゲームを進めるしかないでしょうね…。よし!いける頑張れ桜!
「よし。とりあえず生きるためには普通にゲームを進めていきましょう。そのうち帰れるかもしれないですしね。あのゲームと一緒だとするとまずはさっきの開拓地を設置するべきでしょう」
「えっと…建設、開拓地」
目の前にさっきの透き通った村が浮かんでいます。
“ここに建設しますか?”
「はい」
すると一瞬で目の前に村が現れました。
「すごい…」
“開拓地が建設されました。アバター機能が解禁されます。あなたの役割は文明を発展させる創造主です。世界を支配する覇権国家を建設しましょう“
これで第一歩は踏み出せましたね。それじゃあ頑張っていきましょう!
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