第12話〈〈女将さ〜ん馴れ初めですよ♪〉〉
前回もお話したのだが(笑)
この宿の女将さん夫婦の馴れ初めなんかお話しようかな〜と思ったりする♪
え〜〜と、
【御主人=天野和彦(旧姓:猿田和彦)】と、
【女将さん=天野鈿女(うずめ)】二人の出会い…それは偶然の連鎖から、なしくずしに始まったりした♡
あれは三年前〜♪♪
警察官の和彦君はやっと取れた非番の日、念願のビックサイトコミケに参加した帰り道、珍しく先輩である陸奥君が新刊発売記念のサイン会をやると聞いていたので、会場である書店へと足を運んでいた。
※ちなみに陸奥君はこの手のイベントが大の苦手なのでこれ自体大変レアだったりする。
「確かこの書店だったと思うけど…」
会場からバスで15分…
そんな彼の目の前には五階建てのビルがそびえたっていた。
このビルの二階と三階、二つのフロワーにテナントとして入っている《紫式部書店(シシベショテン)》は、かつてデビューしたての頃の陸奥君の本を店頭に平積みしてくれた初めての書店なのである。
それに恩を感じている陸奥君は、唯一ここでだけ依頼があればサイン会を開催しているのであった。
普段からエレベーターがあまり好きじゃない和彦君は、店内に入るといつもの様に階段を利用して二階に上がって行った。
すると階段を登りきった早々、行列を発見…
『さすが先輩、こんな時間なのにまだ行列が出来てるんだ(驚)!』
そんな事を心の中でつぶやきながら改めて携帯を覗くと、確かに時計の針は夕方5時半を指している…
和彦君はそう関心しながらその列の最後尾に並んだ…
…んだけど…
並んだ先に待っていたのは陸奥君では無く、当時新作のDVD作品 《【ウ・ズ・キ】(SM系の百合もの)》の発売記念サイン会をやっていた天野鈿女さんだったのだ!
※つまり彼は、サイン会場があっている階を間違えてならんでいたらしい(笑)
そこで和彦君の見事なショタぶりに一目惚れした鈿女さん(笑)
次の日…なんとか連絡先を聞き出した彼女の怒涛のアタックが始まったのだ!
先ずは…
彼が駐在している交番にお弁当の差し入れ♡
そんでもって…
出演しているSM劇場のチケットをプレゼント♡
挙げ句の果てには…
出演作品の全Blu-rayや写真集をサプライズ♡
止めに…
突然仕事を引退して押しかけ女房&既成事実作り♡
※凄く楽しそうな展開である♪
そんな中…
ある日逃走中の強盗犯を追跡中にもみ合いになり、ナイフで刺された。
それがきっかけなのかは不明だが、その後紆余曲折を経て、彼は警察を退職し彼女と結婚、婿養子になり彼女の実家であるこの旅館を二人で切り盛りする事になったのらしいのだ。
※一節には夜の営みが激しすぎてアパートを追い出されたって噂もあるが(笑)
とまぁ〜こんな感じである。
所で…
「む、陸奥様…も、もっと激しくて…も…大丈夫です〜♡♡♡」
「じゃ後三段階アップ…」
「い、いきなり三段階ですの♡♡♡」
をい、主人公夫婦!
部屋にある露天風呂で早速エキサイティングかよ!
二人の馴れ初め聞いてたの?
ねぇねぇ?
「む、無理…です!ま、また逝きま〜〜す♡♡♡」
「ダメ…これからが本番…」
ぜってーー聞いてねぇだろお前ら……
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