想焔

送り火流れる

ユラユラと

寄り添い流れる不知火よ


蒼い焔(ほむら)を

朱に染めて

想う貴方の側にいる


叶えた願いの嬉しさか

ユラリユラリと絡み合う

寄り添い流れる送り火よ


蒼い焔(ほむら)を

朱に染めて

想う貴女の側にいる


幾千年の時の中

孤独に流れた焔(ほむら)達

今一瞬の瞬きに


出会えた奇跡

偶然に

蒼い焔(ほむら)を

朱に染めて



想う二人は消えて逝く


想う二人は消えて逝く


後に残るは何も無い


後に残るは


既にない……









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