『火星短信』 第1部
やましん(テンパー)
『火星短信』 1
『これは、妄想性フィクションです。』
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『火星短信』 2400.-102.001
西暦240○年 4月1日
『火星開発が進むなかで、火星周辺の宇宙ごみの問題が深刻化していることが分かった。
これは、火星開発公社を監視している国際宇宙オンブズマン機構が公表したもの。
火星の利権は、超超大国と呼ばれる3か国で、長年、ほぼ、寡占状態だったが、一部に、小大国2か国が、次第に食い込んでおり、宇宙マフィアと呼ばれる謎の組織も絡んで、近年ますます複雑怪奇化している。
このため、火星を周回している、物資集積ステーションが老朽化して、これらが分解して多量の宇宙ごみを発生させているほか、非合法な開発ステーションが、認可されていない軌道を周り、他のステーションに被害を与えている例も見られるとのことで、これに、単発衛星が大量にあることから、地球より小さな火星周辺は、極めて危険な状態にあるという。
しかし、超超大国が、自国の利害を優先するがため、なかなか、改善の手がつかないらしい。
同機構によれば、このままでは、共倒れになり、地球の二の舞になるのは間違いないとしている。』
月居住政府短信
同日
『ゴウツウ地球キャンペーンについて。』
『月居住のみなさまが、我らがふるさと、地球に旅行する機会を支援するため、月居住政府は、ゴウツウ地球キャンペーンで、地球を訪れる皆様に、旅費の一部を支給する事業を進めております。・・・・・・・・・』
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