24日 【エンディング】Christmas Party!!!!
あなたの目の前には、招待状がある。そこにはこう書かれている。親愛なる読者のあなたへ――――ごきげんよう、いかがお過ごしでしょうか。このたび架空のクリスマスパーティーを催す運びとなりました。非主催と非運営は、私かぎろです。存在しないパーティーではございますが、かぎろ劇場2に登場した変な奴らとのひとときを、どうぞごゆっくりお楽しみください。かぎろより。あなたは何ともいえない表情で招待状を読み終えた。そして、画面をスクロールし、あなたはパーティー会場に足を踏み入れる。あなたの頭の中で、エンディングテーマ曲が流れだす。
🌟BOMB!! KAGIRO THEATER 2🌟
🌟ADVENT CALENDAR 2021🌟
🌟ENDING CREDITS🌟
「よーたろくーん」
「何? 天使ちゃん」
「くりすますぱーてぃー、たのしみ」
「そうだね。今年もお母さんがいろいろ料理つくってくれるってさ」
「にゅふー」
「本当に楽しみそうだな……」
「てんし、よーたろくんとであえて、よかった」
「えっ」
「おいしいもの、いっぱい、たべれる」
「あ、そっちか……」
「だいすき」
「……………………おいしいものがね!? おいしいものがだよね!! 天使ちゃんは紛らわしくて」
「? よーたろくんがすきだが」
「ひゅえっ」
🌟DIRECTOR🌟
🌟KAGIRO🌟
メロスは激怒した。必ず、かの邪知暴虐の王を除かねばならぬと決意した。セリヌンティウスも激怒した。メロスと感覚を共有しているからだ。同じ理由で暴虐の王ディオニスも激怒した。
メロスには政治がわからぬ。セリヌンティウスも政治がわからなくなり、ディオニスも政治がわからなくなった。
メロスは、村の牧人である。セリヌンティウスとディオニスも村の牧人になった。
除くべき邪知暴虐の王は、いなくなったのである。
三人は友好の証に、クリスマスパーティーを開くことにした。
🌟PRODUCER🌟
🌟KAGIRO🌟
「ウオラァァァーーーーーーーーッッッ!!!!」
殺戮! それは国政の真なる姿である!
「内閣総理大臣ンンンンン!!! 国会中にクリスマスパーティーを開くなら……民主社民共産維新党党首たる私も交ぜろォォォオオ!!!!!!」
NHKが生中継する国会の様子は、圧倒的クリパッッ!! 机にはケーキやら七面鳥の丸焼きやらフライドポテトやらが大量に並ぶッッ!! そこへ飛び込んでくる八本足・八本腕・四ツ首の怪人ッッ!!
「ムッシャッムッシャッ!! モッグモッグ!!」
「党首貴様ァァーーーーーー!!!! ミシュランの三兆ツ星シェフに作らせた超高級料理!! 貴様如きが食べるなど、国民の皆々様から搾り取った血税の無駄だろうがァァーーーーーーーッッ!!!!!!!」
「総理!! あれをやる時です!!」
「癒・着!! 法務財務外務総務防衛環境経済産業文部科学農林水産国土交通厚生労働官房長官一億総活躍総理大臣ンンンンンンンン!!!!!!!」
二十八本足・二十八本腕・十四本首の怪物が国会を焼き尽くすッッ!!!
民主社民共産維新党党首は苦痛に叫んだ!!
「グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
🌟STORY by🌟
🌟KAGIRO🌟
「僕は『アレ』という文字が出るたびに加速する『アレ』太郎。いまは加速したくないから『アレ』と言うことで伏せている。また加速のしすぎで全宇宙を破壊するのは忍びないからな……さて、おじいさんとおばあさんがクリスマスパーティーを開いてくれるそうだ。メニューはどんなかな?」
「桃(▶▶)太郎や。クリパの準備ができたぞい」
ちゃぶ台に並ぶのは、
・桃(▶▶)のパフェ
・桃(▶▶)の蜂蜜漬け
・桃(▶▶)入りゼリー
・桃(▶▶)味のケーキ
・桃(▶▶)と桃(▶▶)による桃(▶▶)のための桃(▶▶)ジュース
「どうじゃ? うまそうじゃろ」
「キュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュル」
🌟EDITOR🌟
🌟KAGIRO🌟
祝わなくては。
「ルンルン~♪ ランランラ~」
エイジはウッキウキでクリスマスパーティーの準備をしていた。交際中の彼女を招こうというのだ。クリスマスイブのこの日、ツリーやリースや料理の準備は万端。いつでも迎えられるというところだったが……
「メリクリ~!」
彼女ではない奴が来た。
「お……おまえは! 組織の幹部のひとりであり骨付きチキンが大好物の――――〝黄昏使い〟のジャーク……!」
「ハァ~イ♪ クリパやるんだって? ボォクもまぜてよ~♪」
「アホか! おまえなんかとパーティーするわけないだろ! 出てけ!」
「俺もいるぜ……」
また他人が来た。
「お……おまえは! 組織の料理長――――〝億戦錬磨〟のサイア……!」
「俺はブッシュドノエル食べたい」
「図々しさで世界記録狙えるだろ」
「ウニョホホホ! ワテクシもクリスマスパーティーに参加させていただきたく~!」
「おまえは! 組織随一の美食家――――〝死の道化師〟ワルイーゼ!」
「クリスマスとは……とても楽しそうな……ものですね……」
「地下で封印されていたが故に世間を知らない――――〝原初の災禍〟ゴック・アーク!」
「ギャガガァ~~~~~~!! グギャオオオオオ!!!!」
「全身にイルミネーションを飾ってもらってご満悦な大怪獣――――〝暴殺魔獣〟アクジナス!」
「(低次存在には聞き取れない祝福)」
「世界を三度滅ぼしてもクリスマスだけは好きなので滅ぼさなかった――――〝暗黒邪神〟ワルス・ギアク!」
「(声を発するだけでこの場にいるすべての生物は朗らかになる)」
「『悪』の概念を司る神だがこの日だけは『祝』を司る――――〝冥闇ノ業魔〟イヴィルージャ!」
「(そこに存在するだけで地球が救済)」
「すべての星を死の荒野に変えた概念的存在なのにクリスマスだけは祝っている――――〝輪廻終焉幻魔〟ジャネン=ア=クィー!」
「(存在するだけで10^10^10^16個もある多元宇宙のすべてが救済)」
「無数にある異世界をも容易に滅ぼせるにもかかわらずサンタさんを毎年楽しみにしている超越的存在――――〝死滅概念〟ジャア=クスギワ=ル!」
「(上記の存在すべての上位互換としてすべてを救済)」
「人智を超えており低次存在の言語では説明できない逸脱せしモノだからこそクリスマスパーティーを彩りたいというのか――――〝理解不可能〟×××××!」
すべてが救われた世界にて、エイジは笑った。
「しゃあねえ……まとめてパーリーしてやらァァァァァァァアア!!!!!!!」
🌟MUSIC by🌟
🌟KAGIRO🌟
東京県小金ゐ市に実在するぽんぽこ大学の保健室では、保健師の
「ほら見てゆじゅぅ~! ぴかぴか!」
「そうだなー。うぅ寒……クルリは半袖でよく寒くないな」
「ゆじゅぅと一緒だから、ぽかぽかだよー!」
「謎の理屈。しかしキレーだな、電飾の光。パーティー感ある」
「知ってる! クリスマスパーティー!」
「ほんとに知ってるかー?」
「知ってるよ~。ししょぉとやったことあるもん。まず雪山でイエティを倒すでしょー、」
「はいストップ。それはおまえの師匠流のクリパだなー」
「ゆじゅぅ流のは?」
「肉とケーキを食う」
「えぇっ!? 雪山のてっぺん目指して壁のぼりとかとかしないの!?」
「ぬくぬくの屋内でのんびり過ごすとかとかするぞ」
「やりたいっ!!!!」
「うわ声でか」
「ゆじゅぅ、お仕事なんてもういいよ! ゆじゅぅとクリスマスパーティーしたいっ! やろっ!」
「残務がなー」
「だめ?」
「うー。あー。……。んー。…………まあ、やるか」
「ほんと!?」
「ぽん大だし、多少サボるくらいいいだろの精神で」
「わー!! うれしい!! お肉はどの山で用意する!?」
「スーパーだぞ」
🌟CASTING by🌟
🌟KAGIRO🌟
宇宙盗賊・ガスタが惑星トゥラーレの宇宙艇に搭載された自爆装置で数多の存在を巻き込んで自爆した、その後。創世の神は荒廃した10^10^10^16個の平行宇宙たちを修復し続けていたが、さすがに疲れたので、知り合いの聖人と息抜きをすることにした。
クリスマスパーティーである。
「疲れたー」
「ま、今日は飲んでくださいよ神様」
「君にもサンタの仕事があるのにすまんね」
「いいんですよ。弟子たちがしっかりやってくれますから」
その時、ガスタの自爆を起点とする連鎖爆発の余波がなんかしらんけどこの神域まで届いた。
「「
🌟PRODUCTION DESIGNER🌟
🌟KAGIRO🌟
「オレは田中
「フン……いいだろう。だがクリスマスバカバトルって何だっけ」
「知るかぁぁぁぁッッ!! 【
「グオワーーッ卑怯な!! くらえ、【
「うおおおお俺様も交ぜろォォオッ!!(全脱ぎする)うわああああああ!!!(猥褻罪で警察官にしょっぴかれていく)」
「ふふふふ……うちの生徒はバカばっかだよ」
「なぜ誇らしげなんだ……? しかもナメクジが喋っとる……」
「ぼくは天賽学園の校長だよ。きみは?」
「れんの……煉獄丸の祖父だ。授業参観があると聞いて来た。しかしこれは……」
「ああ、わが校はクリスマスパーティー真っ只中だよ」
「ウオオオオッッ!! 【
「広範囲を燃やしてケーキの上のロウソク全部に火をつけただとォォォォオ!?!?」
「ふい~、釈放されて戻ってきたぜェ~~~!!!!(全脱ぎする)うわああああああ!!!(しょっぴかれていく)」
「このバカさ……わが校の未来は安泰だね」
(めちゃめちゃ心配だが?)
🌟COSTUME DESIGNER🌟
🌟KAGIRO🌟
聖バチコーン☆修道院。
シスター・アリアは、シスター・テレーゼと一緒にクリスマスパーティーの準備のため、施設の清掃を行っていた。
「ほんにゃらぷーぷー!! ほんにゃらぷー!!」
「あれは何のシスターですか、シスター・テレーゼ」
「ほんにゃらぷー教のシスターですよ、シスター・アリア」
「もう驚かなくなってきましたよ……」
「やあこんにちは、シスターさん」
サンタクロースが前から歩いてきた。
「ええええええっっ!? 聖ニコラウスさま!?」
「いや僕はヌコチャッチャ教のサンタクロースです」
「はいまた始まりましたよ~わかってます、ここから変なサンタが大量に登場してわたしを怯ませまくるんですねわかってます」
「オキャパンポ教のサンタクロースです」
「米津玄師教のサンタクロースです」
「埼玉県教のサンタクロースです」
「みかんの皮はヘタから剥く教のサンタクロースです」
「大成功教のサンタクロースです」
「カップラーメンは七分待つ派教のサンタクロースです」
「世界統一宗教のサンタクロースです」
「楽天モバァァイル!!日本のスマホはた・か・過・ぎる教のサンタクロースです」
「うんち教の」
「限度があるでしょうがっっ!!!!!!!!!!!!!!」
🌟SPECIAL THANKS🌟
🌟KAGIRO🌟
株式会社にゃん天堂の常務と社員は、なんやかんやで、ヤシの木一本しかない小さな無人島にスーツ姿で取り残されていた、が……! そんやかんやで無人島がふたりを乗せて空を飛行し、陸に到着していたのであった……!
「ふいー、ようやく家に帰れますね常務」
「ああ……」
「常務? どうしたんですか」
「いや……無人島君がすごいすり寄ってくるんだ」
無人島は、常務に頬?を擦りつけ、甘えているようであった。
「ムジンン……」
「喋れるの君」
「ムジンンンン……ムジントォォ……」
「完全に常務に懐いてるじゃないですか」
「困ったな……。連れて帰ろうにも、場所が……」
(連れて帰る選択肢あるんだ)
「庭に置くとなると、妻の花壇を撤去しなくてはならなくなる……。あ!」
「常務?」
「今日はクリスマスイブじゃないか!! まずい!! 今は何時だね!?」
「十九時です」
「妻と子供たちにケーキを買って帰ると約束しているんだ……十九時半に」
「ええっ。ここの最寄りの駅からじゃ、東京まで一時間はかかりますよ」
「そんな……」
うなだれる常務。しかし。
「ムジン!!」
「無人島君……?」
「ムジントオムジン、ムジジン!!」
「そうかい? それはいいな! 社員君、無人島君が家まで送ってくれるって」
「この上司やばい」
「さあ、一刻を争うよ! まずは予約したケーキ屋に寄ろう。社員君、乗ってくれ!」
「はい!(この上司、なし崩しで無人島を家で飼う羽目になってそうだな……)」
満天の星の輝く夜空――――
月の光をバックに、空飛ぶ島のシルエットが浮かぶ。
あなたはそんな光景を眺めて、物思いに耽ってから、画面をスクロールする。まだ下の方に何かが書いてあるからだ。
とはいえ、今宵のパーティーはこれで終わり。
あなたは軽く息を吐くと、指を動かし、このページを最後まで楽しむことにした。
【あそびかた】
①ブラウザなら右上、アプリなら左上の「ビューワー設定」を開こう!
②「背景色」を「黒」にしよう!
③HOLY NIGHT!!!!
※うまくいかない場合はビューワー設定で文字サイズを変えたり、別のブラウザで見たりしてみよう。
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\Merry Christmas!!/ .。:*+
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┼ヽ -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ __ノ
(明日あとがきを投稿します)
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