夜の街
@yamakon1226
第1話 街の様子
街の街灯はほとんど壊れかかり点滅している。仕事帰りの体には耐えられない程に寒い
あ〜あコート着てくればよかった。なんて思いながら、ボロボロなのになと思う。
そんな事を考えながら歩いているといつもと違う道を歩いている事に気がついた。
ここは何処だ?この街に来て二ヶ月道は覚えたと思ったんだけど
その道は今までの道とは違い妙に煌びやかだった。
この不景気にこんなに繁盛してるなんて羨ましいな、なんて思っていると後ろから「邪魔だよ」と野太いようでハッキリとした声がした。
驚いて振り返ると青い着物を着た吊り目の男が立っていた「すいません」そう言って立ち去ろうとすると「ちょっとまちな」と腕を掴まれた
「お前さんもしかしてここは初めてかい?」
そう聞かれて戸惑っていると「その様子じゃ初めてみたいだな、ついてきな」そう言われるとなんだか安心するようなついていかなければいけない気がした。
男の後ろを歩いているとおかしな事に気がついた寒くないのであるさっきまであんなに寒かったのにそう思いながら周りを見渡すとさらにおかしな事に気がつく、男の服は着物で周りの人達も着物なのである。「どういう事?」思わず声に出すと一瞬寒気を感じた、なぜかはすぐにわかった。
見られている。
一瞬感じた寒気は周りからの視線だった、その刺すような視線に思わず声を出しそうになると「声をあげるな」前を歩く男にそう言われ口を閉じた。
しばらく歩いて行くとある店の前で男は止まった看板には「 狐 屋貸雑 」と書かれていた、狐?やか雑?どういう意味だ?「入りな」そう言われ店に入る。
店の中には御守りのようなものや、お札?のようなものが並べられていた。
「いらっしゃい」しゃがれた声で店主の老婆は言う、
老婆は男の顔を見ると「なんだいお前かい」とがっかりしたような声でいい私の方を見て目を細めて「なんだいこの女は?まさか...」睨みつけられ身を引くと男は「婆ちゃん実は、」「結婚相手か!」私は驚いて男の顔を見ると細い目見開いて驚いているようだった。「いや違」「いや〜〜〜めでたいね〜ついにキョウタに嫁が出来る!そしてひ孫も!最近周りはどんどんひ孫ができていって羨ましかったんだよ!あんたもありがとうね、キョウタも不器用なところもあるけど優しい子だからこれからも仲良くしてなさやってねぇ、あ 嫁入りの日はいつにするかねぇ」驚きすぎて声が出ない。早口で捲し立てられ聞き取れたことは「キョウタ」と言う名前と親から散々言われてきた「結婚」と言うことだった。「婆ちゃん!違うから!」かなり大きな声だったが老婆は止まらない小走りになりなりながら店の中を駆け回り飛び跳ねている
しばらく走り回っていた老婆だがキョウタの声が届いたようでだんだんと落ち着いてきた。
自分の間違いに気づくとがっかりして「なんだい違うのかい、、はあ 喜び損だよ」そう言うとさっきまで座っていた椅子に腰をかけた。
夜の街 @yamakon1226
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。夜の街の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます