貞操観念が逆転した世界へ転生した引きこもりニートゲーマー少年はリアイベに行きたいようです!
リヒト
プロローグ
本編は結構ゆるい感じに進んでいきます。
今話は男女比がおかしくなった経緯などを書いているので、読み飛ばしても大丈夫です。
第二次世界大戦。
ダンケルクの戦いにおいて撤退していくイギリス軍約40万人。そのほとんどを撃滅することに成功したドイツ軍はそのままの勢いにソ連へと宣戦布告、バルバロッサ作戦を開始した。
当初、ソ連はすぐに瓦解すると考えていたドイツ軍上層部の予想に反してソ連は頑強に抵抗した。
そして、そのまま冬将軍が訪れてしまい、ドイツ軍は攻勢を停止させざるを負えなくなった。
欧州の地から視線を変えて、極東の地では、ドイツからの義勇軍を受け取った大日本帝国が中華民国を降伏させることに成功させていた。
そして、大日本帝国はアメリカに宣戦布告することはなく、イギリス・オランダの連合国のみに宣戦布告。
大日本帝国の情報部の地道な活躍により、ソ連へのヘイトを高め、戦争をするべきではないという考えをアメリカに広めることに成功した。
それに、時の大統領フランクリン・D・ルーズベルトが戦争をしないことを公約に掲げていたこともあり、アメリカが大日本帝国に対して宣戦布告し戦争に参加してくるという可能性はほぼないと言ってもいいようなところまで行っていた。
イギリスとの海戦で、大日本帝国は世界最強と言われたイギリスの戦艦プリンス・オブ・ウェールズを沈めるなど大戦果を挙げ、陸戦でもシンガポールを陥落させ東南アジアからイギリス軍を駆逐するという大戦果を収めていた。
勢いそのままインドへ攻勢を開始。
しかし、インドのインフラの悪さと補給線の悪さと石油不足から思うように侵攻することが出来ずにいた。
第二次世界大戦は泥沼の戦いと化していた。
ナチス・ドイツとソ連は東部戦線で睨み合い、大日本帝国はインド攻略に苦戦している。
イギリス率いる連合国はダンケルクの戦いのせいで大量の兵力を失い、フランス北部への上陸作戦の立案すら出来ないような状態にあった。
イギリス上層部も、ドイツ上層部も。
ソ連上層部、大日本帝国上層部ですらこの戦争は長期戦になると判断していた。
しかし、第二次世界大戦は唐突に終わりを告げた。
終わらせたもの。それは生物兵器。ただ一つの生物兵器であった。
どの国が発明し、作り、使ったのか。
それは未だにわかっていない。
しかし、それは確実に使われた。
世界に大量に散布された生物兵器は男性のみに影響を及ぼした。
この世界に存在する半分以上の男性が死亡。
死亡した人たちの中には、ヒトラーやスターリン、東條英機、チャーチルなどの首脳陣は勿論のこと、様々な要人、軍人などが含まれていた。
いきなり国のトップを失った国々は大混乱。
これ以上戦争を継続することなど不可能と各国は判断。
なぁなぁな感じで講和会議が終結した。
そして────
謎の生物兵器が散布されて以来男の出生率は著しく低下。
今では男女比が1:10000というとんでもない数値を叩き出していた。
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