デブな僕が告白したけどフラれたので、同じくデブでフラれた彼女と痩せて復讐します……あの、僕たちをフった奴らが付き合いはじめてるんだけど?

一般決闘者

前日譚

 これは高二の夏休み前の出来事だ。


「付き合ってください!」

「ごめん無理」


 即答だった。


「な、なんで……」

「えっと、確か岩谷匠くん、だっけ。色々と理由はあるのだけれど……」


 読者モデルもやっている美少女、馬淵エリカは言いにくそうに視線を彷徨わせた。


「な、なんでも言ってほしいっ! 直せるのなら直してみせる!」

「……じゃあ、後腐れがない様に。その太ったお腹、不衛生で気持ち悪いのよね。生理的に無理。あと、そのモジャモジャ頭もダメ。フケとかついてそうだし。あとメガネだダサいし、ファッションセンスダメそう」


 言いたいだけ言って、彼女はさっていった。

 僕は泣いた。

 それはもう、泣きじゃくった。


 校舎裏とはいえ、これだけ叫べば誰かしら気がつくに違いない。

 だって、僕が気がついたから。

 僕とは別の、泣き声に。


「「え?」」


 その姿は物陰に隠れて見えなかったので、気になってみにいってみれば、そこにいたのはミニ饅頭デブというあだ名の同級生、丸井彩奈だった。

 あちらも僕が気になってか、こちらをみていた。


「「もしかして、フラれた?」」


 ここは、この学校における有名な告白の穴場。すぐにその答えに辿り着いて、僕たちは声を合わせる。




 30分後。


「ふっざけんな! なーにが『俺、背の高い人が好みだから』よ! 知ってるのよ、あんたが3歳以上の年下が好きってことをね!」


「ほんと、言うことなすこと矛盾だらけ! 差別は嫌い、なんていってたくせに、自分が差別してるじゃないか! 区別とか好みとか、言い方が違うだけで同じことだろ!」


 僕たちは意気投合した。それはもう、まるで生まれた時から一緒だったかの様に。


 そして、


「「痩せて、絶対後悔させてやろう(りましょう)!!!!!」」


 僕たちは決意した。ふってくださりやがったあいつらに、ふったのとを後悔させてることを。


――――――――


甘々もいいけど、コメディ寄りのもいいかなって。というか難しい文章書くの疲れました。頭空っぽにしたい。

まあ、とりあえず触りだけ。

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