『マイクロ重力コントロール器』

やましん(テンパー)

『マイクロ重力コントロール器』

 『これは、フィクションです。』



 某社CEO


 『このたび、わが社が開発した、この、マイクロ重力コントロール器、『まいじゅうくん』は、あなたの周囲だけ、自由自在に重力をコントロールできまし。だからして、どのような高い未踏の山も、楽々登れます。高いビルの窓のクリーニング作業も、簡単になります。まさに、革新です。』



 で・・・・・・・



 登山家には、売れなかったのである。


 つまり、登山には、ならないからだ。


 また、全体のバランスが崩れて、かえって雪崩が起こったりもするし、原子力電池を使うので、環境破壊になりかねない。


 コストが掛かりすぎたので、今までのやり方の方が安いから、民間には、さっぱり、導入されなかった。


 だいたい、背中に大きな荷物を背負う格好になるので、スペースファクターが良くない。


 戦闘機一機ぶんくらいするので、趣味で買える値段ではない。


 軍部も、あまり興味を示さなかったが、大国に、二個ずつくらいは売れた。


 これが、その後の戦争を変えることになり、人類は、結局のところ、やっぱり、絶滅したのである。




    ・・・・・・・・・・・



 シミュレーション博士B


 『やっぱ、滅亡じゃん。もう、3000通りのシミュレーションしたが、人類は、どんなあほらしいことでも、全部、滅亡だな。』



 シミュレーション博士A


 『できるだけ、長持ちさせるのが目的だからな。仕方ないよ。絶滅しない人類なんて、人類とは呼ばないのさ。』



     ・・・・・・・・・・



 シミュレーション宇宙には、実際にたくさんの人類などの生物が、住んでいる。


 我々の宇宙も、そのひとつに過ぎないので、ある。



 だから、多少は、美味しいもの食べて、楽しく生きるべきなのである。



    ・・・・・・・・・・・・



 やましん


 『はあ、またまた、ひどい夢だったなあ。どんな夢みても、最後は、破滅なんだからなあ。ひどい話だ。どん底だね。ならば、美味しい、カップ麺を食べよう。ややや。うん、元気出てきたぞお。 よし、また、寝るぞ。闘いだあ!』


     ・・・・・・・・・・・



 ああ、これが、ホラーや、オカルトでなく、なんであろうか。


 悪夢から解放される方策は、ひとつしかないのかあ⁉️


 


 

  ・・・・・・・・・・・・



 ならば、美味しい、カップ麺をたべよう。


 ややや……………………


          あら?


 



 



 



 


 


 


 




 


 


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『マイクロ重力コントロール器』 やましん(テンパー) @yamashin-2

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る