第24話 球技大会があるそうです

現在、1話から6話まで書き直しが終わりました。

誤字やちょっとだけ内容を変更しています。

1月までには20話まで書き直しを終えたいです。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


お昼の放課が終わり、午後の授業が始まる。

授業が順調に進み、6時間目が終わり、小林先生が教室に入っていくる。

「よーし、お前ら、席につけ〜」

小林先生が言うと席を立って話していた生徒が席に座る。

「みんな、席についたな、実は今年から1年生だけの球技大会をやることになった。みんな、拍手」

みんな拍手をした。

「でだ、まずクラスの代表の生徒を決める必要があるんだが、やりたい奴がいれば、手を上げてくれ、いなければ、クラス委員長の二人のどちらかにやってもらう」

そう言うと、クラス内がザワザワしたが、もちろん、手を挙げる人がいるはずもなく。

「誰もやりたい奴はいないのか?クラス委員長の二人、どっちがやる?」


……どうする?やっぱり、僕がやるべきなのか?玲香にやらせるのは…


チラッと女子の方を見ると、『お前がやれ』と言う圧がすごく感じる。


……ここはやっぱり、僕がやるか


本当はやりたくはないが、仕方がない。

陰キャにクラスのリーダーは苦思いが文化祭や体育祭などのリーダーに比べてら、まだ楽な方だ。

問題として、『前にお前がリーダーやったんだし、今回もお前がやれば?』みたいな、流れになるのが怖いがしょうがない。

僕が手を上げようとした時……

「あの〜」

なんと玲香が手を上げていたのだ。

「なんだ?」

「二人でリーダーってできないんでしょうか」

「あ〜別に構わないが、ただ、何か呼び出しした時は一人でいくことになるが」

「それでも構いません。」

「うん、ならいいが、祐樹はどうだ?」

「僕もそれで…全然…」

「そうか、じゃあ、リーダーは二人で決まりだな。金曜日に出る競技を決めるから、それまでにしっかりと決めておけよ」

そう言って小林先生が黒板の前に紙を貼る。

そこには競技の一覧が載っていた。


『玉入れ11人、大玉転がし12人、借り物競走6人、クラス対抗リレー6人』

『この競技の中から一つは必ず出ること。人数が足りな場合は二つもで出ても良い』


「この中から、一つか〜悩む」

「だよな〜けど俺はやっぱり!クラス対抗リレーだな」

「僕は借り物にするよ」

「二人とも決める早くね?」

『そうでもないよ(ぜ)』

二人の声は重なった。


……しかし、本当に悩むな〜


借り物と対抗リレーはなしだな。陽キャが出るような競技に出るなんて陰キャからした自殺行為に等しい。

玉入れも大玉転がしも微妙だよな。

どうしてこの二つなんだろう。

大玉転がしに関してはあれだろう?

小学生の頃にやる、運動会でやるやつ。

先生たちは一体何を考えているんだろう。

「おーい!祐樹〜帰るぞ!」

「うん」

気づいたら、二人はもう帰る準備を終えていた。

いつも通り3人で帰ろうとすると、教室に前に雫が待機していた。

「なんで、お前がいるんだ?」

「お!祐樹!一緒に帰ろうぜ!」


……なんなんだ?こいつは


「お、雫ちゃん、いいよ全然」

「…え」

「僕も全然いいよ」

源くんと蓮くんは普通に「いいよ」と返事をする。

「ゆ・う・き・くん?」

煽るように僕の顔に近づく雫、超うざい。

「なんだよ…」

「べっつに〜じゃあ、一緒に帰りましょう」

そのまま4人で帰ることになった。

「な〜祐樹〜」

「何?」

「お前、雫ちゃんの前だと口調、変わってね?」

「そうかな?」

「絶対そうだよ!な、蓮!」

「そうだね〜」


……そうかな?僕って雫の前だと口調変わっているのか?


あんまり、気にしたことない。

まー確かに陰キャの僕は人前だと基本、敬語になってしまう癖がある。

雫だと気を使わなくていいから、敬語が抜けちゃうのかもしれない。

「何?何?なんの話?」

「なんでもないよ」

「えー気になるじゃん!」

「耳元で騒ぐな」

「なー蓮…」

「なんだよ、源」

「俺の気のせいか…」

「気のせいではないと思うが口には出すなよ」

「わかった」

そんなくだらない会話をしながら、家に帰った。


・・・・・・・・


テストが近いため、投稿頻度が1月中は少なくなりますのでご理解の程をおねがいします。

学校のイベントなんですが、球技大会編に決まりました。

読んだ感想などコメントしてくださると嬉しいです。


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