第15話 祐樹は約束事を忘れがち
お母さんが「ご飯よ〜」と言ってきた。
いつものお母さんはご飯ができると僕に一声かけてくれる。
僕はいつも通りリビングに向かった。
リビングに向かうといつも通りのメンバーがそこにいた。
お母さん、お父さん、そして妹の藍、、、僕たちは夜ご飯は必ず家族4人で食べることがルールになっている。
そのルールを決めたのはお母さんだ。
僕たちの家族内で1番発言力があるのは紛れもないお母さん、お母さんの前ではお父さんも頭が上がらない。
そんなお母さんが決めたことがこのルールだ。
だから基本大事な用事でもない限り4人揃うまで夜ご飯は食べれない。
まーでも基本はみんな8時までには揃うので特にみんな不満に思うことはない。
揃わないことがあるとすればお父さんが出張中の時とか妹の藍の部活の合宿に行った時ぐらいだ。
そんな家族のルールがある中で家族4人で食事をしているのだ。
今日は特に妹から話しかけれることもなく普通に食べ終わり、自分に部屋に戻った。
(今日は藍に話しかけられなかったな、、最近よく話しかけられるから…)
そんな疑問を抱くが『まー考えても…』とそのことを考えることをやめた。
僕はすぐに机に向かい椅子に座った。
僕はノートを開く。
そして昨日起きた出来事と今日起きた出来事まとめてノートに書き始めた。
『4月××日(昨日の出来事)
その日は委員長会議あった。
玲香はなんか様子がおかしかったような気
がしたけど、、会議では普通だった。
委員長会議で変な人に目をつけられた。
劉虞寺奈々さんだ。
気のせいかもしれないけど、少し同族な感じ
がした。
今の時代にヤクザの組長の、娘ってない
わ〜。
その後玲香と屋上に行った。
絶対聞いてはいけないことを聞いた気がす
る。
忘れよう』
僕は昨日の出来事を書き終えて思った。
「俺…何を書いてるんだろう」
正直、これを誰かに見られたら、もう立ち直れないかもしれない。
「書くのやめるか?でもな〜」
正直、まだ書き始めて3日も経っていないし、途中で投げ出すのもな〜なんか嫌だ。
「とりあえず、今日の分まで書くか」
そしてまたペンを取り、書き始めた。
『4月××日(今日の出来事)
ある女の子に脅された。
目的は僕が拾った写真らしい。
流石にナイフを持っていたのは驚いた。
普通に銃刀法違反な気がするが、まー見な
かったことにしよう。』
あれ?普通にあの子、やってない?
証拠さえあれば、、いかん!いかん!
警察には流石に………
「とりあえず後は反省点だけだな……僕、何もしてなくね?」
僕は気づいてしまった。
この二日間、僕は何もしてないどころか、変な人に絡まれたり、聞いてはいけない事を聞いたりと、どちらかと言うと被害者なのだ。
「いけない、、このままじゃ、俺の高校生活がめちゃくちゃに」
しかし、そう思ってももう遅かった。
なぜなら、周りのメンツが普通ではないからだ。
普通と言ったら僕の友達2人だけだろう。
いや、まだ巻き返せるはずだ!
まだ始まったばかりじゃないか、まだ諦めるには早すぎる!
考えるんだ!水森裕樹!
しばらく、考えていると時計を見れば、もう深夜の2寺だった。
「え、もうこんな時間か………寝るか」
僕はもう考えるのをやめた。
だってめんどくさい!
そしてそのまま眠りについた。
(なにか、、忘れているような気がするけど、まー大丈夫だろ)
しばらく経つとどこからか声が聞こえる。
「ゆうくん、、起きて、もう12時よ」
「後……5分、、」
「もう〜仕方ないわね〜」
そしてまた僕は眠りについた。
次に寝ぼけながらも目が少しだけ覚める。
「お兄ちゃんの……寝顔……」
パシャっと音が聞こえた。
けど僕は寝たかったので寝た。
(今日は休日だから寝ても大丈夫……)
そして僕は目が覚める。
ベットにうつ伏せになりながらも窓を見るともう夕方だった。
「もう夕方か〜」
僕はすぐにベットに起き上がり、洗面所に向かった。
そこで顔を洗い、歯を磨き、すぐに自分の部屋に戻った。
「なんか、忘れている気がするんだよな〜何だっけ?」
考えてみるが思い出せない。
「それにしても久しぶりにたくさん寝たな、、もう夕方か」
まぁ〜遊ぶ友達がいないだけだが、、
「行ってみたいな〜ゲーセン」
今度、勇気を出して蓮くんと源くん誘ってゲーセン行こうかな?と考えるが、陰キャの僕にはその誘いは難易度が高すぎる。
約束?
約束か〜なんか昨日を約束をしたような?
「あ!!!!!」
思い出した時、スマホの通知が鳴り響く。
その通知の正体は昨日の女の子からのLINEの通知だった。
・・・・・・・
体調が悪く、二日間も登校を休んでしまった。
申し訳ない。
これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします。
読んだ感想などコメントしてくださると嬉しいです。
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