義妹が家族になってから幼馴染の様子がおかしいのだが.....まあ具体的に言えば赤くなる事が多くなった

アキノリ@pokkey11.1

1、銀髪の義妹

女に嫌われているのに.....。

第1話 銀髪美少女の義妹.....が出来たんだが

そもそも俺、須藤七緒(すどうななお)はモテない。

17年間彼女無し、だ。

県立高校2年生。

まるで.....そうだな。

俺が近づくと女子達は逃げるので猛獣と小動物が争っている様な感じだ。


モテるどころか何だか女子に徹底的に嫌われている気がするのだ。

特に俺の幼馴染。

とても綺麗な女子で同級生の17歳。


顔立ちがとても大人びていてそして黒髪の長髪。

胸が大きくスタイル抜群で.....成績優秀。

名前を遠藤陶子(えんどうとうこ)というのだが.....俺の唯一他の男子高校生と違う点で誇れる所がそこしかないのにその女子にも嫌われている。


簡単に言えば俺を退けている。

ドントタッチミー、的な感じで、だ。


『ちょっと待って!何で私がアンタなんか!』


『わ、私はアンタの事、嫌いなんだけど!』


『私の横の席!?い、嫌だ!』


こんな感じで、だ。

俺はショックを受けながらもまあ.....思春期だしね.....。

と思いながら1年から進級し5月に過ごしていた。

ゴールデンウィークもそこそこに終わった時。

家から帰ってきた時の事である。


「お帰りなさいませ。お兄様」


「.....は?」


帰って来た早々の事。

俺はキョトンと。

まるで自らが異世界にでも迷い込んだかの様な錯覚を覚えた。

2階建ての一軒家の玄関ドアの先。

玄関の目の前に.....正座した銀髪の女の子が居る。


清楚な着物姿で俺を真顔で見つめている.....精霊の様な.....女の子だが。

いやちょっと待って。

だれ.....?


「.....私は須藤・クロイト・ミーシャと言います。.....お兄様の義妹に当たります。.....本日から義妹になります。宜しくお願い致します」


「.....へ?.....は?へ.....?」


ミーシャは俺に対して真顔のまま真っ直ぐに俺を見つめてくる。

いやゴメン。

俺だけユートピアにでも迷い込んだのか?


思いながら.....俺は踵を返してそのまま家の表札を確認しようとする。

こんな滅茶苦茶な美少女が家に居る訳無いだろう。

そもそも一人なんだぞ俺は。

思いながら表札を確認する為に家を出ようとするが。

少女が俺の手を引いた。


「何処に行かれるのですか。お兄様」


「.....正直言って.....頭が混乱している。.....君は誰だ?」


「.....ですから。私は義妹です。貴方の義妹になります。嘘では有りませんよ?」


「.....うっそー.....」


そんな会話をしていると。

奥から、お?早速絡んでるな!、とドカタ親父の50歳、須藤直久(すどうなおひさ)がやって来る。

その顔はかなり健康的な顔であり。

そして体付きは男前。

所謂.....筋肉ムキムキの男だ。


ってかそれは良い。

どうなっているんだよ。

いきなり何で美少女が家に居るんだ。

そして義妹ってどうなっている。


「あれ?言ってなかったっけか?俺、この前再婚したんだよ。.....クロイト・ミーユさん。アメリカ人の女性と」


「ふーん。さいこ.....ハァ!!!!!!!!!?聞いてねぇよ!!!!?」


この親父何言っているのよ!

何時、再婚した!?

帰って来た早々に愕然だわ!!!!!


こんな大切な事を.....巫山戯んなよ!

何時も何時も連絡遅い性格だけどよ!

俺は唖然としながら目の前の少女を見る。

少女は頭をまた下げる。


「お兄様。私ですが日本人とアメリカのクォーターです」


「.....そうなんだ.....うん。.....そうか.....」


ドギマギどころではない。

何だこの美少女。

有り得ないぐらい美少女だ。


だって.....サファイアの瞳に.....銀髪でしかも清楚って。

もろ俺の好.....じゃない。

大変な事なんだが。


「お前なら手出しはしないと思うからな!彼女と過ごしていても!因みにミーシャの母親は仕事で居ない!アッハッハ!」


「.....冗談が過ぎるぜ.....」


「ん?何処が冗談なんだ?俺は冗談言わないぜ!アッハッハ」


「.....」


有り得ない。

こんなの夢じゃないのか。

思いながら義妹を見る。

全くの無表情だが.....精霊の様な雰囲気で.....余りにも美しい。


そうだな.....着物も似合っている。

有り得ないぐらいに、だ。

カンザシが.....いけているのだが。

こんなものを着るなんて.....。


「.....私、お兄様に会えるのを楽しみにしていました。.....是非ともヨロシクです」


「.....は、はい.....」


無表情だが.....少し紅潮している様に見える。

俺はすっかり出来上がってしまった。

茹蛸状態である。

思いながら.....ミーシャを見る。

するとドカタ親父はこう言い始めた。


「すまんが俺も仕事だから!今から行ってくる!!!!!」


「馬鹿なのか親父!.....ア、アンタ俺をミーシャと一緒に置いて行くのか!?」


「当たり前だ。.....まあお前なら安心して任せられるからな!アッハッハ!」


「親父ぃ!!!!!」


マジかこの馬鹿!


こうして俺は。

ミーシャという再婚で相当な美少女の義妹が出来た。

アメリカとジャパンのクォーターの、だ。


今まで一人っ子だったのに.....。

俺は汗を流す。

女子に嫌われているのに.....何故俺は、と思う。

こんな時にまさか美少女と暮らすなんて.....。

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