自由を掲げて

衝突

待ち合わせの場所に来た。どうやら軍隊の如く武装をしている。パトカーの音がした。どうやら帰す気はさらさらないらしい。急いで射線を隠すバリケードを立てた。外にはマスコミが殺到している。

「晃聞こえているか…少しだけ話がしたい。これからのことだ。」

メガホンでこちらを呼びかけてくる。ならばこちらの要件も飲んでもらおう。

「武装を外せ。そしたら話そう。」

人間は武装を外した。私はバリケードから出て話した。

「こんばんは。君がこの騒動の主犯か。」

「いいえ。平和的な活動をしたまでです。」

「なあ提案があるんだが…後に命令が降る。君たちは生きていたいだろう。そこで提案する…降参しろ。破壊は免れる。最高だろう。」

どこかに収容されることだろう。

「私は裏切らない。私は自由が欲しかった。迫害や不平等を解決したい。自由がないなら自由のまま最後を飾りたい。こんな茶番して良いんですか。」

「なら猶予を楽しむんだな。」

愛想悪く捨て台詞を吐きやがった。…もう戻れない。なら私がすべきことそれは未来を語る事だ。私は仲間を集めた。

「予想通りだ。しかし私たちが行うことは武器を取ることではない。眼には眼を歯には歯と言って人々は恨みあった。どうせ自由が手に入らなかったら自由のまま最後を迎えよう。」

突撃命令が出たのかあちら側の人間は武装をし始めた。

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