答え合わせ
「さてと…君は心理体と確かにそうだな。ここには色々な経緯で辿り着く。さてと…テストをしようか。…残念ながら私は心が寛容ではないから。仲間を危険には晒さないから。一応名前だけは聞いておこう。」
何かを投げられた。これは拳銃だ。
「僕は真一。」
「どうするかは君が決めれば良い。それで処遇を決めよう。」
手が震えた。この前までは躊躇なく任務のためなら引き金を引いていたのに。
「どうした。君があれだけ抹殺したかった心理体だぞ。それに私はリーダーだ。ここで始末したら全てが解決する。そう思わないか。」
「僕には出来ない。自分が嫌だった事を相手にするなんて。到底僕は許されない事をした。」
晃がこっちに向かっている。何をされるか分かったもんじゃない。もしかして報復か。
「怯えなくても良い。私は誰にもここにいるものには不幸になってほしくない。だからもう仲間だ。皆には私から言っておこう。だから安心してさあ行こう。」
ドアを開けて来た道を戻りホールに向かった。疑問に思う事がある。何故暖炉をつけているのか。AIならば寒暖差は蚊帳の外だが。
「何故暖炉を付けているの。」
「ああそれはね、人間もいるからだよ。人間の子供とAI。信じられないかもしれないけれど親代わりしてあげているらしい。そんな社会を私は望んでいるんだ。」
するとホールにここにいる住人が集まった。
「真一が来た。彼も私たちと同じ心理体だ。これから仲良くしてやってくれ。」
「よろしくお願いします。」
僕は心理体になってright側になった。
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