心
rightは古びた館だった。こんな所に住んでるのか疑問に思えるほどに。…誰かが来るので隠れた。親子だろうか。
「ねえほむらどうしたの。」
「何でもないよ。散歩しましょうね。」
こちらを見ていた。見逃したのか相手にしなかったのか。何故rightに人間の親子がいるのかさらに不思議なるばかり。
私は館に入った。
「初めましてだね。ここは行き場を無くしたものが集まる所。私は幸二だ。よろしくね。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
握手して色々と説明を受けた。どうやらリーダーは晃で間違いない様だ。少しだけ豊さんの言葉が過ぎった。やっと理解できて、決断がついた。僕は心理体だ。
「晃と話がしたい。」
「良いよ多分地下室にいると思う。」
館の階段を降りて研究室みたいな所に案内された。
「どうした幸二。」
「お客連れてきたよ。晃と話したいんだって。…どうしたの晃。」
顔がお互いに凍った。私は後悔をしていた。
「悪いね幸二。一対一で話がしたいから。」
過ぎ去ってしまった。
「さてと…110だったよな。この前の答え出たかい。」
「私は間違っていた。人間は自分勝手だった。私は殺され掛けた。だから心理体になった。おかしいかったんだ。この社会は何かが狂っている。そう思った。」
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