同一人物

デスクワークをしていた。さっきの報告書を作らなければならない。

「さっきの画像と動画送るぞ。真一。」

私は情報を貰った。さてと見るか。動画を見るとどこか既視感があった。私のメモリーを漁ってみよう。この間あった晃という人物に似ている…いやまて彼は人間だ。

「どうした真一。手止まってるぞ。」

「豊さん。この事件は、AIしかいないんですよね。」

「ああそうだ。それがどうかしたか。」

「じゃあ何で耳のデバイスが外れているのですか。普通はありますよね。」

現に今の私にも光っている。

「どうやら心理体はデバイスが外れているらしいんだ。お陰で人間の区別がつかなくなった。困ったなこれだけじゃ動けんぞ。」

確信がついた。私は晃が何なのか分かった。心理体という事だ。つまり心理体の始めの個体かもしれない。

「すみません。このAIに会ったことがあります。もしかすると初めの個体かもしれません。」

「どこであったかデータ出せるか。」

私はデータを出して可能性があるAIを探し始めた。

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