「さてと出かけるぞ。」

重い腰を上げてそう言われた。私はすぐに隆さんのところに行った。自分の役割が分かったからだ。私の役割それは介護する事だ。

「…晃いい。自分でやる。休んだらいい。」

仕事の内に入っているからそう言われても…。数分後口論になりかけて話したが言う事を聞かなかった。そして険しい顔をしながら。

「…晃よ。絶対に外に出るなよ。」

「…はい分かりました。」

主人の言うことは絶対である。これはAIの宿命と感じる。しかし思考することが可能だ。でも私には情報がなく収集をしなければ何も始まらない。私は茶の間の机を見た。5150型番の説明書だ。私の説明書だ。その隣に違う型の説明書もある。なんだろう私の他にAIがいるのだろうか。しかし物の静かだ。不思議だ。なので私は掃除ついでに探索をした。しかし特にめぼしい手がかりはなかった。不服な感情が芽生えてごみを捨てた。

「……これって。」

私と同じ型のチップと違う型のチップがあった。これは私たちのコアみたいな物だ。…嫌な予感が背中をさする。…状況整理して見る。カタログが二個あって…私は以前誰かに壊されたという答えが出た。

「ただいま。…晃。いるのか。」

「はい。只今行きます。」

とりあえず主人が帰ってきたから考えるのを強制的に終了させられた。

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