かけっことスーパースター
第一話
一
秋です。
秋といえば運動会、運動会といえば秋
というイメージがあるのは、私が学校を卒業してから、もう
今は、多くの学校の運動会は
それはともかく。
秋です。そして、運動会です。
そうはいえども、私は運動会そのものに何かしら思い入れがあったというわけではありません。
もちろん、運動会は、何週間前からもワクワクします。浮足立ってしまいます。てるてる坊主を窓いっぱいに
けれども、
嬉しい思いをしていたので、きっと勝ったことはあるのでしょう。しかし、反対に悔しい思いもしたことがあるので、負けたこともあったのでしょう。
なんだかんだ言ってそういうものです。
あの頃は楽しかったな、後に残るのはそういう思いだけなのです。
私は、どちらかというと本番当日に印象に残ったことよりも、その準備期間に起こった出来事の方がより
運動会の準備に起こった
例えば、熱中症対策のアメが配られること。
ミカちゃんが「これ嫌い」と言って、そのアメをくれたこと。休み時間に、ツシマくんが水筒の中身をグラウンドにぶちまけてしまったこと。学年主任のナカノ先生が、サングラスをかけていていつもにも
いろいろな出来事がありましたが、少しふしぎな出来事もありました。
幼かった頃にはそれほどふしぎだとは思わなかった出来事が、いまになってふしぎなことだと思えることがあります。それはきっと、私が成長した
暑さが残る、あの秋の日。
思えば、私は不思議な男の人と出会いました。
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