キャラ紹介3 ※第一部終了時点

一定のネタバレがございますので、ご覧の際は注意してください。


かなり膨大なテキストになってしまいました、申しわけございません。

抜けているキャラがいましたら、コメントで教えてくださると幸いです。


――――――――――――――



★主人公

名前:ゼクス・レヴィト・ガン・フォラナーダ

生年月日:4月2日生

人種:人間

血液:O

性別:男

体格:183cm

容姿:白髪薄紫眼 爽やか系イケメン 細マッチョ

適性:無

一人称:オレ

二つ名:星(シス) / 白の支配者-アルビダ・モナーク-(ゼクス)



[実力]

才能という項目においては、平凡より少し上程度。

ただし、過酷な訓練のお陰で、今では元・神の使徒であるアカツキ相手でも勝ち越している。自他ともに認める世界最強。

向上心は留まることを知らず、今や【身体強化・神化】や【刻外】といった、ヒトの枠組みを逸脱する魔法にまで手を広げている。

しかも、それらの力を『周囲へ被害を拡散しない』方向性で鍛え上げているのだから、相当質が悪い。


己の実力を正しく客観視できているため、慢心を抱くことも、謙虚すぎることもない。

これは、カロンたちにも口を酸っぱくして言いつけている。


そういった慎重すぎるくらいの性格が、彼の最大の武器かもしれない。

特に観察力と対策の立案能力は高く、一度でも晒した手のうちは、二度とゼクスには通じないと考えるべきだろう。



人類の境地たる魔眼を、二つ発現している。


右目は【皡炎天眼こうえんてんがん】。瞳が”赤縁の白眼に赤い線が何本か描かれている”模様に変化し、白い炎が立ち上る。

火属性の魔眼。基本能力は、対象を白い炎に包むこと。術者が許さない限り、魂まで延々と燃やす。


左目は【白煌鮮魔びゃっこうせんま】。瞳が神々しく煌々と白く輝く。

無属性の魔眼。基本能力は、対象のすべてを暴くこと。


彼の魔法は、魔法司に至らずともそれら・・・を凌駕する領域に到達している。

彼の努力と、元神の使徒との模擬戦死闘が要因なのは間違いない。



魔法よりは劣るが、他大陸で使われている術理を習得している。

内一つは魄術びゃくじゅつと呼ばれる代物。




[性格]

シスコンおよびブラコン。

優しいが、甘くはない。


沸点がかなり高く、よほどのことでは怒らない。割と大らかな性格。

その上、筋が通っているのであれば、敵対者の主張でも頷けてしまうほど懐が深い。

ただ、その性格が欠点となる場合もある。


結構、責任感が強い。

自分が動いた場合の後始末は、きちんと自分で行う。

陰に徹さず爵位を継いだのも、責任を取るためである。


周囲が認める稀代の人たらし。前世妹曰く、昔から同じ気質だった模様。

精神魔法という大きなアドバンテージを得たので、現在はかなりグレードアップしている。

気遣いができ、そのヒトの欲するモノを的確に理解し、優柔不断はせず、問題を解決する圧倒的な実力と地位と財力を持つ。

惚れない要素がない、とんでもない甲斐性持ち。



興味のあるモノとそれ以外との落差が激しい。

特に、心許した者へ向ける愛はすさまじい。甘やかしにならない程度に、あらゆる手を尽くす。

尽くすタイプ。


やや凝り性で、その辺りは魔道具作成で発揮される。




[その他]

拙作の主人公。転生者。侯爵兼伯爵家当主


『前世の記憶』という余計な存在情報が加わってしまったせいで、本来の魔法適性が欠落。

色なしは差別対象だが、良くも悪くも両親が無能であったため、特に迫害なく育つ。


妹――カロンの誕生により、自分のいる世界が前世で遊んだゲームと酷似していると知る。

前世では助けられなかった妹の姿と重ね、カロンの死を回避することを誓う。


最初こそ前世の妹とカロンを重ねて見ていたが、次第にカロン自身の愛らしさに撃ち抜かれる。

今では立派なシスコンである。


シスコンでブラコン。一度身内だと認めると態度が軟化する。

チョロい。おそらく、メインキャラで一番チョロい。


過保護に見えて、かなりのスパルタ。

成長に繋がるのであれば、どんな困難でも手助けはしない。

彼が監修する訓練を受けた者は、口をそろえて『地獄だ』と語る。フォラナーダ=スパルタの意味になる日も、遠くないかもしれない。


しかし、誰よりもツライ訓練をこなしているのは、当の本人である。

何せ、才能という項目に限って言えば、彼はメインキャラで誰よりも無才である。普通の訓練では、レベル上限にさえ届かないのだ。



度を超えた仕事人間。

部下たちの労働環境をホワイト化させていく一方、自身の仕事はドンドン増やしている。

【身体強化】で疲れを知らず、【刻外】で時間無制限なのが、悪化に拍車をかけている。

彼のスケジュールは、カロンたちの相手や仕事で埋め尽くされている。

一応、お茶の趣味はあるが、それを忘却するくらいには仕事漬け。



色々と前世の知識を活用しているものの、本人としては前世と現世を別人として扱ってほしい。

そのため、あまり前世の思い出は振り返らないように努めている。

現状で明かされているゼクスの前世情報は『保育士であること』、『妹が事故死したこと』の二つである。


心残りだった前世の妹についても、グリューエン戦の最後に解決した。

その後に浮かべた笑顔は、誰もが見惚れるものだったという。



学園卒業後、六人の女性と結婚することが決定している。

また、他にも多くの女性から好意を向けられている。

鈍感ではないため、アプローチを受けた際はキッチリ対応する所存。


守備範囲については、恐ろしく広い。

というより、好きになったヒトが好きなタイプの極致。




[原作]

聖女サイドの登場キャラ。


絵に描いたような小悪党で小心者。魔法適性は火と闇。

両親より愛情を受けず、優秀な妹ばかり持てはやされるため、かなり卑屈な性格に成長する。


素のスペックはそこそこ優秀なのだが、周りがその上を行くせいで目立たない。

ほぼモブと変わらない立ち位置のキャラである。

事実、ゲームをやり込んだというセイラでも、頑張らないと思い出せなかった。


オルカルートでは、妹と共に処刑される。











★ヒロイン

名前:カロライン・フラメール・ガ・サリ・フォラナーダ

愛称:カロン

生年月日:3月26日生

人種:人間

血液:B

性別:女

体格:166cm  93/60/93(G)

容姿:金髪紅目 くせっ毛 ポニテ ややツリ目

適性:火/光

一人称:私<わたくし>

二つ名:陽光の聖女



[実力]

才能豊か。本腰を入れれば、何においてもトップクラスを狙える才媛。

火魔法に関しては、神に見初められたと思えるほど。あっという間に術を使いこなしてしまう。

そして、ついには火魔法で光魔力を発現させるまでに至った。


得意魔法は高火力や広範囲の殲滅系。もっぱら、敵を一方的に燃やす戦術を得手としている。

また、シオンを守れなかった後悔から防御魔法にも力を注いでおり、そちらもゼクス以外なら負けないと自負している。


一方、細かい魔力操作は苦手で不器用。手加減も苦手な部類(それでも、一般よりは上手だが)。




[性格]

ブラコン。頭に超を何個つけても足りないくらいブラコン。

兄さえ関わらなければ、聡明で明るく穏やかな淑女。

『家族は支え合うもの』が信条。


カロンの笑顔は全人類を魅了し、どんなに警戒した人物の心も解してしまう。

彼女の本領を目の当たりにしたヒトは、そろって『聖女だ』と感心するらしい。


反面、嫉妬深く執念深い部分も有している。

ただ、この一面は兄にしか向けられないので、他者はあまり気にならない。




[その他]

フォラナーダ家の長女。ゼクスの妹。


ゼクスが幼少に読み聞かせてくれた物語が大好きで、特にミト公爵(水戸黄門のオマージュ)は大好き。

ゆえに、正義の味方であろうと心がけている。


恋愛ごとに鈍感で、自身に向けられる好意に気づかないことが多々ある。



原作よりもグラマラスな体型へ成長している。

それは兄の好みに合わせようと頑張った結果。

ポニテなのも、兄の反応が一番良かった髪型を採用したとのこと。



グリューエン討伐後にゼクスから告白を受け、彼の婚約者となった。

序列的には、第二夫人に収まるだろう。



ちなみに、グリューエンがカロンを狙ったのは、彼女が光に愛されすぎているため。

彼女を自身の器にすることで、より完成された存在へ上り詰めようと画策していた。




[原作]

聖女サイドにて登場。

ラスボス系悪役令嬢。

傲慢でワガママで愛を知らない娘。どのルートでも死ぬ。


愛を知らないゆえか、適性を持ちながら光魔法を使えない。


西の魔王にたぶらかされ、強大な力を得るものの、最後は聖女たちに倒される。











★ヒロイン

名前:シオン・シュヒラ・ノリ・クロミス

生年月日:9月29日生

人種:エルフ

血液:A

体格:170cm 82/56/80(C)

容姿:淡い青紫髪 翠目 シニョン 美人系

適性:風(強め)/水/闇

一人称:私



[実力]

短剣、罠、魔法を巧みに使い分ける戦い方をする。

隠密系統をもっとも得意としており、ゼクス以外の面々は度々彼女を見失う。




[性格]

真面目でクールな性格。割と頑固。


努力家で、あらゆる物事を極めんと研鑽している。


恋愛ごとに関して、極度に初心。

特訓の甲斐もあって、今では手を繋いでも気絶しなくなった!




[備考]

ゼクスの秘書。使用人たちのまとめ役。

ゼクスよりも15年上。


元は王宮派のスパイであったが、紆余曲折を経て実家と縁を切り、フォラナーダに帰属する。



ドジッ娘。

肝心なところで失敗したり、何もないところで転んだりする。


自己評価は低いが、能力自体は高い。ドジさえ踏まなければ、どの技術も高水準である。

スパイという職にこだわらなければ、優秀な子なのだ。

実際、ゼクスの秘書として働き始めてからは、かなり良い仕事振り。たまにドジするが。



彼女の職種上、ゼクスと過ごす時間が一番多いのはシオンだ。

侍る彼女は、常に頬が緩んでいる。ただ、本人は無自覚。周囲の者たちがニヤニヤ見守っている。



グリューエン討伐後、晴れて恋心が実った。

さらには準男爵の爵位も得たため、結婚までできるように。今まさに、彼女は幸せの渦中だろう。



ちなみに、エルフであることは、フォラナーダに仕える者の大半が知っている。




[原作]

登場しない。

ゲーム開始前に、フォラナーダからロクな情報を集められなかった彼女は、実家に連れ戻されている。











★ヒロイン

名前:オルカ・ファルガタ・ガ・サン・フォラナーダ

生年月日:5月21日生

人種:獣人(狐)

血液:B

性別:男

体格:155cm

容姿:赤茶のショート 黄緑目 童顔

適性:土(強め)/火/風

一人称:ボク



[実力]

かなり器用。魔力操作の技量に限っては、精霊であるノマも目を瞠るほど。

火力は劣るものの、臨機応変に魔法を組み替えられるのが彼の強み。

また、その技の数々は割とえぐい(人体を分解したり、腐らせたり)。


頭脳方面も優秀で、おそらく国内五指に入るだろう。

純粋な頭脳勝負なら、ゼクスよりも上。




[性格]

快活で人懐っこい一方、思慮深い一面もある。

誰とも仲良くなれるフレンドリーさを持ち合わせており、交友はかなり広い。


ゼクス限定のブラコン。


普段は一歩引いているが、いざという時は率先して指示を出す勇気がある。

何だかんだ、男の子なのだ。


現実主義リアリスト寄りの思考ゆえに、敵対者には情けを掛けない。




[その他]

フォラナーダ家の次男。ゼクスの義弟。

かわいらしい外見の、いわゆる男の娘。


旧姓はナン・ビャクダイ。ビャクダイ男爵家の三男。

政争に敗れる際、彼だけが養子に出された。

最初こそ微妙な距離感だったが、ゼクスの奔走の甲斐もあって仲良し三兄妹になる。



フォラナーダが表舞台に立つ少し前から内政に携わり、今では緊急時のゼクスの代理を務めるレベル。



かつての幼馴染みと敵対した後、彼女の意思を正しい形で引き継ごうと決意した。

種族や魔法適性の違いで差別しない世の中を目指すため、彼なりに邁進している。



内乱で実兄たちを助けてくれたゼクスには、大きな感謝と恩を抱いている。

それがキッカケとなり、恩は恋心へと昇華した。

法律の関係で結婚はできないが、いつまでもゼクスの隣にいようと決めている。それをゼクスも受け入れた。



学園の制服はスカートの方を着用している。その方がゼクスが喜ぶと誤認しているせいだ。

ちなみに、私服はちゃんと男物である(何点か女物も混ざっているが)。


また、彼の性別をキチンと認識しているのは、ゼクス、カロン、スキアの三人だけだったりする。

それ以外の者は、指摘されるまで忘れている。




[原作]

聖女サイドに登場。

攻略対象の一人。


幼少期はフォラナーダ兄妹に虐められ、なおかつ実の家族を失うため、心を閉ざした内向的な人物として登場する。

彼のルートでは、最終的にフォラナーダを簒奪する。

ユニット性能は、魔法も使う斥候型。











★ヒロイン

名前:ニナ・ゴシラネ・トリ・ハーネウス

生年月日:8月7日生

人種:獣人(狼)

血液:A

性別:女

体格:177cm 88/59/90(E)

容姿:茶髪茶目 一本三つ編み 凛々しい

適性:土

一人称:アタシ

二つ名:竜滅剣士-ドラゴン・バスター-



[実力]

魔法の才能はあまりないが、剣術に限ってはゼクスを大きく上回る。

ゼクスの神化を模倣したり、概念攻撃をしたり、一人だけ違う法則で戦っている気がしてならないレベル。


最初は小盾も使っていたが、最近は使わなくなった。


出番は少ないものの、彼女は魔法も使うし、勝つためなら何でも行うスタイルである。




[性格]

冷静沈着。無口で感情の起伏も小さいが、薄情というわけではない。

生存への渇望は人一倍で、強さを求める貪欲さを持つ。


愛情にも貪欲のようで、ゼクスへのスキンシップはヒロインの中で一番激しい。


また、誰よりも純粋で真っすぐ。自分の信念を貫き通す強さを有する。




[その他]

元子爵令嬢。

ガルバウダ伯爵の寄子であったために内乱に巻き込まれ、奴隷として売られる。

本来は一神派の貴族に買われるはずだったが、その前にゼクスが購入。


彼女の妹――リナが攻略対象の一人で、貴族に憎悪を募らせるキャラだった。

そのため、ニナも同様の感情を抱くのではないかと警戒し、ゼクスはシスに扮して接していた。

だが、すべては杞憂だった。彼女は自分の境遇を完全に割り切っており、貴族への復讐など露ほどにも考えていなかった。


正体がバレてからは、ゼクスたちと一緒に生活を送っている。



カロンの親友。

二人は意外とウマが合う模様。



妹リナとは色々と擦れ違いがあったものの、今では程良い距離感に落ち着いている。

普段は相互不干渉である。




婚約約者を名乗っていたが、グリューエン討伐後には晴れて婚約者に昇格。ついでに、準子爵の地位も得る。

序列的には、第四夫人に収まると思われる。




[原作]

勇者サイドにて名前のみ登場。

攻略対象の双子の姉。ゲーム開始前に、奴隷生活の果てに死亡。

それがキッカケになり、妹のルートでは貴族を滅ぼして回る血生臭い話になる。











★ヒロイン

名前:ミネルヴァ・オールレーニ・ユ・カリ・ロラムベル

生年月日:7月7日生

人種:人間

血液:AB

性別:女

体格:140cm 74/56/75(A)

容姿:黒髪黒目 ツインテ ロリ

適性:光以外

一人称:私

二つ名:色彩の統率者-カラーズコマンダー-



[実力]

ほぼすべてにおいて才能を有する天才。

魔力量も、魔力操作の技量も、術式構築も、バランス良く優れている。

五属性を高水準で扱えることはもちろん、それらを状況に応じて使い分けられる頭脳も素晴らしい。

本人は『特化した部分がない』と嘆くが、それを補ってあまりある万能能力者である。


近接戦闘はやや苦手なものの、特訓のお陰で結構動ける。




[性格]

ツンデレ・オブ・ツンデレ。

ただし、公私混同はしないし、猫かぶりも上手い。




[その他]

公爵家の令嬢。ゼクスの第一婚約者。


誰もが褒めそやす才媛。

料理だけは壊滅的だが、徐々に改善中。


彼女の何よりも凄いところは、どんな困難が立ちはだかっても諦めないことだろう。

何事においてもミネルヴァは立ち向かい、いつかは乗り越えてしまうのだ。

精神面では、作中最強かもしれない。



いつもの面子の中では、一番の常識人。ツッコミ役。



原作とは異なり、ゼクスの婚約者となる。

これは、ゼクスの行動の影響に依るところが大きい。

光魔法師の血筋のみであれば、ミネルヴァは温存していた。

だが、ゼクスの優秀さに公爵が感づいたため、フォラナーダと縁を結ぶ方に舵を切ったのである。


作中の誰も知り得ないことだが、ミネルヴァはゼクスに一目惚れしている。

ただ、キッカケが見た目だっただけで、彼のカリスマ性や自分の本質を見てくれるところ――内面にもシッカリ惚れている。



ミネルヴァとゼクスの性格的相性は、途轍もなく良い。数字で表すなら200%くらい。

何だかんだ言いながら、ゼクスに甘かったりする。



フォラナーダが表舞台に上がってからは、一緒に生活をしている。



カロンとは顔を合わせる度に口論する。

ケンカするほど仲が良いの体現。根本的に似た者同士なのだ。

おそらく、ゼクスを除けば、誰よりもお互いを理解しているだろう。



最近の悩みは、ゼクスの愛情が深すぎること。

こちらの望んだことを望んだタイミングでしてくれるため、心臓が破裂しそうとのこと。

しかし、本気で嫌がっているわけではなく、惚気の延長である。




[原作]

聖女サイドでは聖女の親友。勇者サイドでは攻略対象。

数少ない、両サイドに登場するキャラである。

ユニットの性能は、火力特化の魔法師。最高峰の後衛能力のため、お世話になったプレイヤーは多い。











★ヒロイン

名前:マリナ・アロエラ・ノリ・クルス

生年月日:2月1日生

人種:人間

血液:O

性別:女

体格:158cm  88/58/90(F)

容姿:濃い水色の髪 淡い青紫の瞳 一つ結びを右肩に流す

適性:水(強)/火(弱)

一人称:わたし



[実力]

戦闘系の才能はほぼ壊滅的。素の魔力も平均より下。

唯一の才能は、精霊に好かれやすい体質だ。


契約精霊とのコンビネーションは抜群で、水魔法と火魔法の切り替えは巧み。

感知能力も、ゼクスに次ぐ高さを有する。

どちらかというと技巧派。




[性格]

いつも柔和な笑みを絶やさない、温和な性格。のんびり屋な気風。

闘争は苦手だが、いざという時は容赦しない腹黒さも僅かにある。




[備考]

原作での勇者側の攻略対象ヒロイン――だったはずが、今やゼクスを愛する者に。

ゼクスの介入が、巡り巡って彼女に影響を与えてしまった。


貴族かと見紛う容姿を持っているが、生粋の平民である。価値観は田舎者のそれだ。


貴族に命を狙われたことをキッカケに、ゼクスと急接近する。


平凡な田舎娘ではあるが、貴族も目をみはるレベルのコミュ力を有する。

しかし、上に立つ者に必須の”長期的目線で見ること”は苦手なため、単純に交友を深めるスキルとしてしか活かせない。それでも、十分すぎるほど卓越した能力だが。



グリューエン討伐後は準男爵となり、晴れてゼクスの婚約者に。

ただ、かの戦闘で役に立てなかったことを悔いており、今も訓練に熱を入れている。


また、貴族になったことで礼儀作法等の勉強が始まっており、ミネルヴァがスパルタすぎると泣いている。




[原作]

勇者サイドに登場。

攻略対象で幼馴染み。


原作でも戦いの役に立たないことを悩んでいたが、拙作とは違い、諦める道を選ぶ。











★ヒロイン

名前:スキア・ソーンブル・ユ・ガ・タリ・チェーニ

生年月日:12月24日

血液:B型

性別:女

体格:150cm 89/60/90(F)

容姿:深紫色の髪 金目 強いくせっ毛(クルクルでボリューム過多) 腰までロング 目元にクマ 猫背

適性:光/闇

一人称:あたし



[実力]

運動神経は壊滅的なものの、魔法に関しては才能あり。

特化型ではないが、過不足なく魔法を扱える。ミネルヴァに近いタイプ。


オルカ並みの頭脳も持ち合わせている。

物覚えが早く、【影歩シャドーウォーク】も即座に習得してしまうほど。




[性格]

ザ・コミュ障。

目が泳ぐ、どもる、固まるの三拍子である。

ただし、好きな物事については饒舌。こちらがドン引きするほど喋る。


家族想いで、意外と真面目。

魔法適性のせいで家族に迷惑をかけたからと、必死に自立の道を模索していた。



実は、好きなヒトには自ら話しかける傾向がある。

つまり、ゼクスへの好意は、結構前から周囲にバレバレだった。




[その他]

チェーニ子爵分家の令嬢。四女。姉が三人、兄が二人。末っ子。


数少ない光適性を持つ者。

かつては『先天性魔力相克減衰症』という病気が原因で、魔法自体を扱えなかった。

しかし、ゼクスの治療によって改善した。


悪魔から助けてもらい、病気を治療してもらい、職をもらい。

これでもかと助けられた彼女が、ゼクスに惚れるのは当然の帰結だった。

そこに来て、実家を助けてもらうというトドメ。もうベタ惚れである。

とはいえ、コミュ障のスキアが行動を起こせるはずもなく、世間話をするのが精いっぱいだった。

……まぁ、バレバレだったわけだが。

相手がゼクスでなければ、そのまま泣き寝入りだったに違いない。


グリューエン討伐後にゼクスより告白を受けた際は、腰を抜かすほど驚いたそう。

今でも夢ではないかと疑っている。



手先が器用で裁縫等が得意。


趣味は読書。特に、男性同士の恋愛を描いたものが好き。

生涯の推しは『ゼク×オル』。過激派。















★その他

※ヒロインに昇格するキャラも、現時点の情報量が少ない場合はコチラに分類しています。




◆フォラナーダ

〇ノマ

 土精霊。ゼクスの相棒。

 凛々しい雰囲気のボーイッシュ女子。貴公子のような服装。

 茶のショートヘア、クリクリした丸い茶目。


 料理の技術を学びつつ、精霊魔法によってフォラナーダに貢献している。

 精霊としての実力は並。契約者がゼクスだからこそ、規格外の力を振るっている。

 ゼクスと魔道具を作るのが趣味になりつつあり、色々と暴走しがち。

 一人称はワタシ。



〇マイム/エシ

 水および火の合成精霊。

 幼いながら整った顔立ち。八歳前後。長髪。


 魂を切り替えると同時に髪と瞳の色が切り替わる。

 ローメ伯爵の実験により生み出された被害者。

 幼い精霊ゆえに、色々と発展途上。

 マイムは感知特化。

 エシは火力特化。



〇ユリィカ・ホワィラヴ・ノリ・ダシュプース

 学園の特待生。白兎の獣人。

 露草色のストレートロングヘアと瞳。たれ目。

 魔法適性は水。

 足技を主体に戦う。


 平民ながら成績上位10に入る秀才。

 それを妬まれ一神派の貴族令嬢にイジメられていたところ、ゼクスたちと出会う。

 臆病な性格で、基本的に脅威へ立ち向かう勇気はない。

 しかし、他者のためなら、なけなしの勇気を振り絞れる気概はある。


 とある事件をキッカケに故郷を追い出されたものの、ゼクスたちが寄り添った。

 今はフォラナーダの仲間として、日々修行を積んでいる。

 グリューエンの討伐報酬に、準男爵位を得ている。

 一人称は「ユリィ」。



〇ガルナ

 お気楽な性格。

 気配察知が得意。

 青髪青目。魔法適正は水。髪型はシニョン。


 他者の目がある前では丁寧な物腰を取り繕ってるが、周囲にはバレバレ。

 本気で焦ると、敬語が崩れる。

 仕事をサボりたがるけれど、きちんと任務はまっとうする。

 メイド三人衆の一人。

 その正体は魔女レヴィアタン。

 気ままにヒトの世を巡っていたところ、自身の名を洗礼名にしたゼクスの存在を知り、興味を持ったらしい。

 正体を隠し切れていると信じていたが、実際は最初からバレていた。

 ゼクスへ降伏後も、フォラナーダで働いている。人間関係も変わっていない。

 実はゼクスに一目惚れしている。

 本人曰く『大人びていて落ち着いた男性が好み』とか。自分とは正反対の性質に惹かれるタイプの模様。

 ”マロンの恋路を応援し隊”の副隊長。


 シオンたちが結ばれたため、本格的にアタックする予定。

 一人称は「あたし」



〇テリア

 冷静沈着で真面目な性格。鉄仮面。

 ゼクスの四つ年上。学園での成績はトップ10。

 髪と瞳は千草色。魔法適性は水と風。髪型はおさげ一本。

 メガネを着用している。


 メイド三人衆の一人。引率役。

 意外と恋バナが好き。

 恋人がフォラナーダの諜報員。

 彼女もそちら方面の技術指導を受けており、ガルナの監視役を担っていた。

 とはいえ、ガルナ個人には友情を感じている。彼女の降伏後も、友人関係は崩れていない。

 ”マロンの恋路を応援し隊”の隊長。

 限界突破レベルオーバー計画の参加者の一人。



〇マロン・シャテーニュ・カスタネア

 ゼクスの四つ年上。

 ゆるふわ半眼。

 何よりも睡眠大事。

 学園の成績ワースト1。だが、実際は優秀。

 髪と瞳は滅紫色。適性は土、水、風、闇。

 髪型はストレートセミロング。


 実はフォラナーダの農村出身。

 ゼクスに大きな恩を感じており、生涯をかけて仕えようと決心している

 身長168、体重60、B90(G)W60H91。

 密かに、”マロンの恋路を応援し隊”がフォラナーダ内で結成されているが、本人は知らない。

 限界突破レベルオーバー計画の参加者の一人。

 一人称は「わたし」




〇セワスチャン

 フォラナーダ家令。初老。

 ゼクスの卒業とともに引退を決めた。後任はシオン。

 この春、孫がフォラナーダに就職する。



〇ダニエル

 フォラナーダ外務担当。ベテランで辣腕。

 ゼクスとは孫と子ほどの年齢差。実は、孫のように思っている。

 この春、皆に祝われながら引退した。



〇ブラゼルダ・グネシス・パロディオ

 フォラナーダ騎士団の団長。

 三十中頃の大柄な男で、無精ヒゲを生やした粗野な風貌。

 茶髪に焦げ茶の目(火と土)。

 魔法と敬語が苦手。剣術はピカイチ。

 ドラゴンの単独討伐は成功したが、グリューエン戦で黄金化してしまったことを情けなく思っている。



〇カイセル・ガウエーラ・ビャクダイ

 元ビャクダイ男爵家の長子。オルカの実兄。

 狐の獣人。美形。

 魔法適性は土。

 フォラナーダで文官を務めている。

 第一子が生まれたため、育児休暇中。

 


〇リユーレ・セセスダッド・ビャクダイ

 カイセルの妻。

 猫の獣人。活発な感じの美人。

 適性は土。

 長男を出産。夫婦そろって育児に専念中。



〇ガッド・ザウシューズ・ビャクダイ

 元ビャクダイ男爵家の次男。オルカの実兄。

 狐の獣人。美形だが、兄や弟とは似ていない。

 マッチョ。

 適性は土。

 単細胞。騎士志望。オルカに甘い。

 フォラナーダ騎士団の部隊長。

 騎士団の女性との交際は順調の模様。

 



〇ドラマガル・ヴァンセッド・フォラナーダ

 ゼクスやカロンの父。

 海老色の髪と瞳。適性は火と闇。肥満体型。

 ナルシスト。自分と妻以外には興味ない。

 一見は人好き。

 『魔王の終末』にも気づいていなかった節がある。

 一人称は私。



○ヴェーラ

 七歳。色なし。

 ショートボブヘア。

 元はスラムで暮らしていた孤児。

 人さらいに捕まり、色なしの非人道的な実験に巻き込まれた。

 当時は相当ボロボロの状態で、光魔法がなかったら死んでいたほど。


 上記の経験ゆえか、年齢以上に落ち着き払っており、達観した思考の持ち主。


 現在はフォラナーダに引き取られ、訓練や教育を受けている。

 中でも、ゼクスに結構懐いている。

 何故か、魔力を実体化できる特性を有している。



〇オーレリア・センスソート・ユ・サリ・フェイベルン

 フェイベルン伯爵家の次女。初登場時は二十歳。

 先代剣聖の孫にあたる。

 茶のショートヘア、青い瞳。魔法適性は土と水。

 ゼクスの狂信者。

 元はエリート思考の強い少女だったが、ゼクスに叩き潰される。

 剣の才能は確か。魔法はそこそこ。

 婚期を逃しつつあるが、本人はまったく焦っていない。

 ミネルヴァが嫁候補に挙げるか少し悩んでいる。



〇サディアス・リックテイル・ユ・サン・フェイベルン

 フェイベルン伯爵家の次男。初登場時は十九歳。

 先代剣聖の孫にあたる。

 茶髪青目。魔法適性は土と水。

 オーレリアのストッパー。苦労人。生真面目な性格。

 でも、他のフェイベルンと違わず戦闘狂。苦労人とは……?



〇ダン・ビレッド・マグラ

 フォラナーダ領都出身。ゼクスたちの幼馴染み。

 両親は小さな雑貨店を営んでいる。

 茶髪茶目。ガタイの良い方。兄貴肌。

 野性味あふれる容姿で、性格も豪快。


 魔駒マギピースにて無謀な特攻を仕掛け、皆に怒られることも。

 カロンに命を救われてから彼女に惚れていたが、無残に初恋は散った。

 勉強は大の苦手。

 一人称は俺。



〇ターラ・ブレミル・マグラ

 ダンの妹。一つ年下。愛称はタリィ。

 茶髪茶目でショートボブヘア。

 兄と違って慎重かつ大人しい性格。

 幼馴染み三人組の中ではツッコミ役。


 学園には首席で入学。兄とは違って座学も優秀。

 才能があるようで、ゼクスに精神魔法の触りを教わっている。

 師匠に似たのか、トラブルに巻き込まれやすい(第三王子の件など)。

 一人称は「タリィ」だったが、子どもっぽいと考え、「わたし」に改めた。



〇ミリア・ホザテト・キクス

 マグラ兄妹の幼馴染み。

 緑の髪と瞳でセミロングヘア。

 天真爛漫で明快な性格。良くも悪くも直截。

 チンピラからダンに庇われて以来、彼のことを好いている。

 また、他人の恋愛事情に興味津々。

 一人称はわたし。



〇ジョーバッハ・ステムホルス・カン・ロラムベル

 ミネルヴァの父。ロラムベル公爵。

 黒髪朱殷目。適性は光以外、火強め。

 厳めしい顔立ち、筋骨隆々。軍人然としている。

 四十歳。魔法狂。


 フォラナーダと縁を結んで良かったと、心底安堵している。

 それとは別に、グリューエンを倒した魔法に興味津々。

 熱烈な手紙を日々送っている。



〇ヘルメス・バーディステカ・ユ・カン・ロラムベル

 ロラムベル次男。ゼクスの三歳年上。

 魔法適性は水、風、土、闇の四つ。

 生真面目で常識的。型破りなことは苦手。

 フォラナーダには逆らうまいと誓っている。



〇ウィームレイ・ノイントス・アン・カタシット

 新たな聖王。ゼクスの親友。

 ゼクスより三歳年上。

 木賊色の髪に紺色の瞳。適性は水、風、闇で水が強め。

 原作では死亡している。

 実は、王族の中で一番魔法の才能がある。

 物腰が柔らかく、優しい性格。清濁併せ持った男。


 グリューエンの後始末を終えた後に即位した。

 フォラナーダの支援もあり、その地位は盤石。

 魔駒マギピースのプロリーグを開催する予定。

 二人の婚約者とも結婚した。



○ビアトリス

 第一王妃。ウィームレイの妻。

 亜麻色の瞳と髪を有する楚々とした美女。

 明るい笑顔と柔らかい雰囲気が良く似合う。

 大の子ども好き。






◆勇者陣営

〇ユーダイ・ブレイガッダ・ノン・クルミラ

 原作主人公。転生者だが、原作知識なし。

 勇者。黒髪黒目。

 正義感溢れる青年。


 入学当初は色々やらかしたが、様々な経験を経て落ち着いた。

 ゼクスたちとは別に、原作イベントをこなしていたため、民衆の人気は高い。

 表向きは魔王討伐の功労者の一人。

 この結果が本人は不服で、いっそうの訓練を重ねている。


 リナルート確定。しかし鈍感。

 一人称は「俺」。



〇ロート・バダズカ・キリス

 ユーダイの幼馴染み。親友枠。

 茶髪緑目。適性は土と風。

 攻略対象の好感度を告げたり、攻略の助言をするキャラだったため、作中での影は薄い。

 一応、幼馴染みたちとの交流はある。

 一人称は俺。



〇リナ・モノウロ・ハーネウス

 ニナの双子の妹。勇者の攻略対象。

 茶髪茶目。適性は土。

 思い込みが激しく感情的な人柄。猪突猛進。

 あらゆる面で姉とは正反対。


 原作では良い面も描かれていたが、ニナ生存の影響か、悪い面が目立つ。

 紆余曲折を経て、姉とは別の道を進み始める。

 ユーダイを好いているが、本人も鈍感ゆえに、自分の気持ちに気づいていない。






◆聖女陣営

〇セイラ・イセンテ・ホーライト

 原作主人公。聖女。転生者。原作知識アリ。

 金髪のストレートセミロングに鶯色の瞳。

 親近感を覚える不思議な雰囲気を持つ。

 ゼクス被害者の会、一号会員。


 転生したことを喜んでいたが、原作の原型を留めていなかったため、色々と苦労している。

 不憫枠。

 前世は根暗な社畜OLだった。

 思慮深い方。



〇グレイ・バクハーノ・ユ・アン・カタシット

 聖王国第二王子。聖女の攻略対象。

 ゼクスたちと同年。

 赤髪に黄緑の瞳。適性は火、風、土で火が強め。


 傲慢で負けず嫌いな性格……だったが、フォラナーダと関わったせいで色々心折れている。

 フォラナーダ勢が近づくと体が震える。トラウマ。

 エリックとは友だち。ジグラルドとはライバル。

 戦闘スタイルは魔法剣士。

 学園卒業後は廃嫡される。

 一人称は「俺」。



〇ジグラルド・ライブラローク・ユ・タン・デイマーン

 子爵子息。

 メガネの優男。

 紫の髪に赤茶の瞳。魔法適性は闇、火、土。

 本の虫。

 お家復興のため、『悪魔召喚』という儀式魔法の復活を望む。

 ゼクスたちも手を貸したことにより、長年の研究が実った。

 今は『悪魔召喚』を利用したビジネスを画策中。

 グレイとは聖女を巡る恋のライバル。



〇エリック・エンデリル・ユ・サン・クシポス

 代々聖王家の中心として有名なクシポス伯爵家の長男。

 伯爵でありながら騎士の家系。

 騎士であることに誇りを持っている。

 焦げ茶の髪と瞳。魔法適性は土。

 グレイの数少ない友だち。


 交友は広く、正々堂々とした好青年。

 長年ニナを一途に想ってきたが、恋破れる。

 当主の父が失踪したせいで家は荒れるが、第一王子の介入により事なきを得る。

 結果、第一王子の派閥に与し、口添えをしたフォラナーダにも感謝している。

 ゼクス考案の【身体強化】を教えられている甲斐あり、聖女陣営内での実力は現時点のトップ。

 聖女とは友人。それ以上でも以下でもない。

 新しい恋愛は、次期当主として自信を持てるまで消極的の様子。






◆その他

○アカツキ・ヴェヌス

 元・神の使徒。自称、最強の使徒。

 魔を司るため、すべての魔法を扱える。

 肩まで届く白髪に純黒の瞳を持つ、絶世の美青年。

 気分屋で楽天家でお調子者。その場のノリを重視しがち。


 ゼクスの師匠であり、彼とほぼ同格の実力者。

 二人の関係は悪友に近い。

 原作ゲームでは裏ボスを務めているものの、ほとんど手を抜いていた。

 別名を『明星』。



〇ディマ・ヘクサリエ・サリ・ソルシエール

 聖王国の運営する学園の長。

 普段の容姿は黒長髪の、十歳前後の美少女。年齢は自在に変えられる。

 その正体は『生命の魔女』と呼ばれる大物。数百年を生きるロリババア。

 10月31日生。AB型。

 幼女時:134cm、大人時:173cm 93/59/92(F)


 かなり強いのだが、ゼクスの手で即落ち二コマ風に惨敗している。

 ドMのヘンタイではあるが、教育者としての信念はしっかりしている。

 昔、師に裏切られ、聖王国とドンパチするほど荒れていた時期がある。


 今まで頼れる人物がいなかった反動か、ゼクスに惚れている。

 本人の自覚は薄い。

 一人称は「わし」。



〇アリアノート・イーステリア・ユ・アリ・カタシット

 聖王国第一王女。二つ名は「氷慧の聖女」。

 ゼクスと同い年。

 金髪に白縹色の瞳。適性は光と水。氷を好んで使う。

 緩く一本に結わいている。

 国のためなら何でもできる冷徹さを備えている。

 ものすごく頭が良い(簡潔)。


 生まれつき感情が薄い。

 このままだと破綻すると危惧した彼女は、『大切なモノ』を設定。

 それを守るために全力を尽くすと決める。

 ずっとグリューエン対策に奔走しており、すべてはかの魔王を倒すための布石だった。

 まぁ、ゼクスには必要のない徒労でしかなかったが。


 事実上の廃嫡となっており、今後はフォラナーダの監視下に置かれる。

 ただし、本人はまったく気にしていない。

 一人称は「わたくし」。




〇ルイーズ・セファルメイ・ユ・タリ・コートレオン

 青竹色のショートボブ、茶目。適性は水、風、土。

 中性的な顔立ち

 アリアノート第一王女付きの騎士兼世話係。一歳年上。

 彼女とは幼馴染みのようなもの。

 ずば抜けた頭脳には付いていけないが、信頼はしている。

 騎士家系ゆえか、融通の利かない頑固な性格。


 彼女はアリアノートを怪しんでいたが、すべては手のひらの上だった。

 最後まで蚊帳の外だったことに、色々と複雑な心境を抱いている。


 ただ、今後もアリアノートの護衛は続ける模様。

 学園卒業後は、本格的に彼女の近衛騎士となる。

 一人称:小官



〇元・聖王

 三十後半。

 黒髪茶目。中肉中背。イケメン。

 目立った特徴はない。

 責任を取った。



〇ローレル・ラウルス・ロリエ

 元・魔駒マギピースクラブの部長。

 エルフとの混血。人間。

 緑の髪に茶目。魔法適性は風と土。

 弱いながら、魔駒マギピースに並々ならぬ情熱を注ぐ女性だった。

 しかし、心の弱味を突かれ、森国のスパイに落ちてしまう。

 犯罪者として捕まるが、”呪い”への強い適性が見込まれ、今は研究所で国家のために働いている。

 自由はないが、命と尊厳の保証はされている。



〇ジェット・シストナル・ガ・サン・ウォーロイル

 ウォーロイル伯爵分家の長男。

 ゼクスの二つ年上。

 魔法適性は火と風。

 高速アタッカーの魔法剣士。

 ナルシスト。根は良い奴。


 魔駒マギピーストップクラブの部長だった。

 一目で相手の力量を測れる才能を有する。

 戦闘力および貴族としての能力も高く、次期当主として期待される人材。

 ゼクスとは時折雑談を交わす仲。友人と言い換えても良い。

 卒業後の領地運営は上々。



○アーヴァス・ビオーノ・ガ・タン・チェーニ

 チェーニ子爵分家当主。スキアの父。

 長身。

 家族への愛情が深い。ただ、当主としては不適格。



○フロノア

 アーヴァスの妻。スキアの母。

 アーヴァス同様、家族への愛情が深い。



○オスクロ・ザラーム・ユ・ガ・タン・チェーニ

 チェーニ家子爵分家の長男。スキアの兄。

 二十代後半。深紫の髪。長身。

 家族への愛情が深い。

 当主の勉強のため、領都とは別の街を運営している。



○チェムノート・ラノレウ・ユ・ガ・タン・チェーニ

 チェーニ家次男。スキアの兄。

 二十代前半。深紫の髪。長身。

 家族への愛情が深い。

 オスクロの補佐を務めている。



○キュリテ・ターニス・ユ・ガ・タリ・チェーニ

 チェーニ家三女。スキアの姉。

 二十歳前後の長身の女性。深紫のショートヘア。キャリアウーマン風。

 文官見習い。



〇ザラ・レヒカフ・ユ・サリ・マーレノ

 伯爵令嬢。カロンの友人。

 浅緋色の髪と瞳。適性の一つは火。

 天真爛漫な性格で体格は小柄。

 実家は北の沿岸部。

 イヴェットとは幼馴染み。



〇イヴェット・オービト・ユ・サリ・シーサリア

 伯爵令嬢。カロンの友人。

 紅色の髪と瞳。適性の一つは火。

 落ち着いた性質。長身。

 実家は北の沿岸部。

 ザラとは幼馴染み。



○ザンファン・エンゴノイ・カン・ハンダールーグ

 前・ハンダールーグ公爵家当主。

 枯枝のような容貌だが、瞳に宿るものは鋭い。

 政治手腕はすさまじく優秀。

 孫娘の窮地に無理を押し通そうとし、フォラナーダに返り討ちにされた。

 責任を取って、当主の座は降りている。



○イルネ

 ハンダールーグ家の娘。ほとんど赤ん坊。

 先天性の病気を抱えていたが、スキアの治療によって快方に向かっている。



○クロース・ルイツーデン・サン・チェーニ

 チェーニ伯爵家当主。中間管理職。

 右に倣えが当然の、薄弱な意思の持ち主。



○ファム・グノールフ・マデラ

 枢機卿。

 七十歳を超える大ベテラン。教会におけるナンバー2。

 聖王国の最長寿に迫る勢い。

 非戦闘職ながら、瞳には鋭い刃を宿している。



○アロガン・ミェーリエ・ユ・サン・チェーニ

 チェーニ伯爵家の次男。二十歳。

 専業魔法師とは思えないほど大柄。身長二メートル。

 至極色の瞳。

 狡い性格をしている。

 バカ。

 色々と責任を取らされ、二度と表舞台には立てなくなった。



〇カーヴァ・マウカシ・ユ・サン・ホーア

 ロラムベルの分家。伯爵子息。

 ゼクスたちの二歳上。

 適性は火、風、土、闇。

 ミネルヴァの九令式にて、ゼクスに返り討ちに遭った。

 取り巻きが二人おり、一人は「しかり」としか言わない。

 たぶん、出番は二度とない。






◆魔法司

〇プラーミア・ヴェルデ

 赤の魔法司。女性。グリューエンと顔見知りの模様。



〇レヴィアタン・ルーシュウェ

 青の魔法司。原初の魔女。

 詳細はガルナと同じ。



〇アイナ・ヒゥロント

 茶の魔法司。女性。



〇アネモス・クローロン

 緑の魔法司。女性。



※金、紫、白は空席。






◆神の使徒

○ダルク

 神の使徒のリーダー。神の剣。

 黒髪黒目の美男子。生真面目。

 ゼクスを危険視し、排除しようと画策している。

 ただ、その真意はただの嫉妬。



○ラビエル

 神の使徒。神の癒し。

 黄色の長髪と瞳を持つ美女。ゆるい性格。

 面倒くさがりゆえに、自分に任された仕事のみを行う。

 ゼクスにも興味がない。



○ラディウス

 神の使徒。神の光。

 緑の短髪と瞳を持つ、筋肉質な美女。

 武人気質で、強者を好む性格。大雑把で脳筋。

 武人として、ゼクスと戦ってみたいと思っている。



○ディナト

 神の使徒。神の力。

 茶の髪と瞳を持つ美少年。常に笑みを絶やさない。






◆死亡済み

〇ヴェッセル・アイルール・ガ・サン・フェイベルン

 フェイベルン分家当主。

 臙脂色の髪に草色の瞳。適正は火、土、風。

 戦闘狂。不意打ちは好まない。

 内乱時のレベルは50。

 原作では終盤の中ボス。

 ゼクス(シス)との戦闘の末に死亡。



〇カーティス・フォルテス・ユ・タン・サウェード

 シオンの腹違いの兄。子爵。

 青磁色の髪に赭色の瞳。適性は火、水、風、土。

 爽やか系イケメン。

 宮廷魔法師。

 エルフ。偽装済み。

 ゼクスの逆鱗に触れ、精神魔法の洗礼を受ける。

 人形化させられた唯一の例。

 しばらくは虚偽報告に勤しんでいた。

 だが、フォラナーダの台頭と共に用済み。始末された。



〇ヴァラン・ダーイン・アヤクク

 うぐいす色の髪と瞳。

 適性は土と風。

 魔力加護派かつ一神派の教会の者。

 ニナを害そうとしたため、拷問の末に死亡。

 その際、いろいろと情報を引き出せた。



〇ロイ・ホブリンゴ・サン・プテプ

 プテプ伯爵。

 呪いに汚染され、ニナを狙った。

 拷問の末に死亡。

 伯爵家は当主失踪により血縁断絶。取り潰し。



〇ノロ・クーオンガ・プテプ

 ロイの兄。

 獣人を痛めつけて興奮するヘンタイ。

 原作にて、ニナを殺した張本人。

 獣人奴隷を何人も使い捨てているクズ。

 ニナを守るため、事故死させられている。



〇グロウザード・ソーデリル・サン・フェイベルン

 剣聖。フェイベルン当主。

 身長百八十に届かないくらい。筋骨隆々。

 レベル57。

 適性は火と土。

 剣メインの戦い方。

 戦闘狂。

 ゼクスとの決闘にて敗北。

 本人がトドメを望んだため、そのまま殺された。

 良い印象を抱いた方も多いだろうが、戦闘以外ではロクデナシである。



〇ダグラス・デイモート・サン・クシポス

 現聖王の右腕。元近衛騎士団長。

 隠れ一神派。

 エリックの父親

 獣人が生理的に受け付けられない。

 魔女の甘言に惑わされ、呪いに身をゆだねてしまう。

 多くの獣人を誘拐し、奴隷に落とした。

 奴隷を買い上げて自ら殺害しまくることもしていた。

 ニナの死の運命の元凶であり、彼女の手によって葬られる。

 エリックへの悪影響を考慮し、表向きは失踪扱いとした。



〇西の魔女

 銀縁メガネに白衣。

 長い濃色の髪と病的なまでに白い肌。

 美人ではある。

 聖王国内で暗躍していた、魔王教団の魔女。

 魔族に憑依してもらうことで、力を底上げしてもらっていた。

 一度はゼクスより逃げ切れたが、徹底して対策を立てられてしまい、始末される。



〇マッド・スーエイサ・サン・ローメ

 伯爵家当主。狂った研究者。

 魔獣の魔法を研究していたが、その過程でダンジョンに手を出し、スタンピードを引き起こす。

 その罪は重く、聖王国の法律に則り裁かれた。

 直系は全員事件に関わっていたため、ローメ家は分家の者が引き継いだ。

 ちなみに、ダンジョン攻略に協力した者の情報は得られなかった。



○ルデンシ

 聖王国で活動していた、そこそこ大きな商家。

 魔王陣営と手を組み、”アウター”の生産実験を行っていた。

 実験体のエクラに反旗を翻された結果、死んだ。



〇キテロス・トーネオリマ・ユ・ナン・イラーカ

 男爵子息。第三王子派閥の下っ端。

 イラーカ家は貧乏だったが、違法な手段に手を染めて成り上がった。

 離寛茶色の瞳と髪。適性は土と風。後付けで火。

 エクラの元主人。利用し合う仲。



〇エクラ・ヴェルラデ・ランプロス

 かつての内乱で潰された伯爵家の娘。オルカの昔馴染み。

 奴隷として転々とし、何とか命を繋げていた。

 ジャッカル系の獣人。竜胆色の髪に二人静色の瞳。適性は火、闇、水。

 かつての想い人の両眼を手に入れ、魅了の魔眼を扱う。

 差別のない世界を作ると豪語していたが、その意思が本当に彼女のものだったかは謎。




○イカロス

 スラム出身の孤児。ゼクスの一つ年下。色なし。


 見すぼらしい格好だが、普段から鍛えているようで、筋肉は割とある。

 魔法なしの肉弾戦ならば、そこそこ良い成績を残せるだろう。

 魔力操作に関しても、いじけず鍛錬しているよう。


 スラムで共に過ごした弟妹分がいる。

 彼らのために立身出生しようと、日々奮闘する好青年。

 ヴェーラも、彼の妹分の一人。


 しかし、ゼクスという色なしの太陽を認めてしまったことで、彼の人生は狂う。

 どんなに足掻いても届かない頂に絶望し、辿り着きたいと憧憬し、やがては外法へと手を出してしまう。

 理想という炎に身を焼かれた彼は、得た力の源が何だったのかも知らずに死亡した。




〇ネグロ・グドガウム・ユ・アン・カタシット

 聖王国第三王子。ゼクスの一つ下。

 槿花色の髪と瞳。適性は火と闇。

 そこそこ優秀。

 元は国を思う良き少年だったが、王になれないという小さな小さな不満を魔女に刺激されて暴走。国を滅ぼさんと行動を始める。

 最後は、グリューエンの仮復活の生贄となる。


 実は、ゼクスが剣聖を下すまではダグラスやマッド、ルデンシを支援していた。



〇セプテム

 魔族。西の魔王の配下、第一の剣ケアド

 黒髪の美丈夫。浅黒い肌。

 コメカミからヤギに似た巻角。

 背中より肉塊の如き翼。

 レベル69。

 グリューエンとの最終決戦前に戦闘。

 ゼクスとの戦闘で経験値を得ていたのか、意外としぶとかった。



○ノウェム

 魔族。西の魔王の配下、第二の剣テュラン。男性。

 乱暴者。

 シオンによって粉微塵。



○デケム

 魔族。西の魔王の配下、第三の剣フェアハテン。男性。

 落ち着いた雰囲気。

 オルカによって分解。




〇グリューエン・リヒト

 前・金の魔法司。女性。

 セプテム曰く、光の大魔法司。

 西の魔王。

 世界が自分を否定したから、今度は自分が世界を否定すると宣っていた。

 彼女を止めなかった場合、真面目に世界が滅び、他の世界線にも悪影響が出ていたよう。

 実力自体は、世界でもトップクラスだった。



〇メガロフィア・クラボ

 前・紫の魔法司。男性。東の魔王。

 中二病患者。

 研究の末、金以外の魔法適性を得た。

 ただし、代償として、魔力を奪う権能を失った。


 グリューエンへの想いは一方通行。

 彼女はメガロフィアをキモイ下僕と見下していた。


 実力自体はトップクラスだった。魔法技量に限っては、グリューエンよりも上。

 おそらく、単独撃破できる人類は、ゼクス、ミネルヴァ、ニナのみだっただろう。

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る