Prologue 02






コツコツと聞き慣れたハイヒールの音が廊下に響く。


途端にみんなの視線は一点に釘付け。



「おはようございます、社長」


「おはよう」



艶やかな黒髪に、すべすべの肌。


身長180センチを超えるスタイルはモデルさながらだ。


そして極め付けは、老若男女問わず見惚れるその美貌。


…神様は不平等すぎる。



「おはようございます」


「おはよう…って、あら?支倉ちゃんちょっと…」



こんな人間離れした人が身近にいるなんて、自分が嫌にもなるよ。


ましてやそんな美貌の持ち主が…




「やだぁっ、あなた今日寝不足でしょっ!?お肌の調子が悪いわよっ!!」




―――オネエなんて。

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