獣人が歩む英雄譚
星空 累
第1話 憧れた少年の夢を胸に
昔魔王がいた。
その魔王はいくつもの種族を滅ぼそうとしていた。
人々が、あらゆる種族が絶望する中さっそうと現れ人々を、種族を助けたものたちがいた。
あるものは大地を切り裂き、あるものは空を飛び、あるものは精霊を操った。
そしてその物達は英雄と呼ばれた。
その姿を見たもの達は希望をもち立ち上がった。
しかし魔王は強く英雄たちは封印という形でしかこの戦いを終わらせることが出来なかった。
英雄は国を作り魔王の復活にそなえたという。
「本当にこの話好きねレックス」
優しい声で母はいった。
「うん、だって英雄がカッコいいんだもん!」
そう激しく首と尻尾を振る少年
「僕英雄になりたい!」
目を輝かせて言った。
「ええ、きっとなれるわ。」
母は優しく微笑んで言った。
その本を見てよりいっそう目を輝かせてレックスは夢を語った。
1年後、、、
「何故だろう」
困惑していた。耳があり尻尾がある。なんで!
ある記憶はベットで寝込んで意識が曖昧になり倒れるように寝た。そして目を覚ました。ちょっとまとう、落ち着け目を閉じて開ければいつもの場所に〜
ならないか、やっぱりあれか異世界転生か、しかも人ではなく獣、いや顔は人だ、つまり獣人ということか。それにしてもかなかなか美少年だな女と間違われてもおかしくないしかもこのレックスの記憶だと父も母も美形だ!ラッキー、あとはこの生活を楽しんでゆったりした生活を、、、
そう思った瞬間1年前の自分のものではない記憶が頭痛とともに入ってきた。
「そうゆうことか、」
思い出したこのレックスという少年は英雄になりたいんだ。
この気持ちはこの子の意識がなくても無意識にそう思ってしまうんだ。
なら俺の知識と合わせて本の誰よりもすごい英雄になってやるよ。
ラノベ読んでたし、まぁ異世界無双も悪くないかな。そんなことを思っているとドアがゆっくりと開いた。
耳と尻尾が鮮やかは金色の女性が入ってきた。記憶どおりなら母だ!。
たしか名前はカーミラ、、、そうカーミラ・ドット思い出せたよかった。
「レックス!」
そう言って母は僕に思いっきり抱きついた
「良かった、本当によかった!」
泣きながら言われた。こんなにも心配されるのはいつぶりだろうか。子供の時以来かな。
「母さん、、僕は、、」
その時勢いよくドアが開いた。
「どうしたカーミラそんなに大声をだして」
「おぉ」
「レックスー!」
そう言って抱きついてきた黒い毛並みの男そう父であるカイン・ドットだ。
この展開2回目だーそんなことを思って2人の顔を見るとどうしても罪悪感がある2人が心配しているのは俺じゃなくてレックスだ、だからなんていえばいいのか顔を合わせればいいのか正直分からない。
でも俺は、いや僕はレックスとして生きる。
そしてこの親達に少しでもよかったと思わせる。
それがレックスでは無い俺の意思、決意だ。
そんなことを長ーく思っていると2人が俺を大丈夫なのかと言わんばかりに見てくる。
その姿を見て僕はこう言った。
「父さん、母さん、僕もう元気だよ!。」
僕は明るくそう言った。
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