蕾の春
kaoru
第1話
冷え切った空気がほほに触れて季節が冬に移り変わっていくことを感じる。
まだ慣れない仕事、慣れない生活リズムに必死に毎日を繰り返す日々。そんなに苦痛はないはずなのに、こんなにも苦しいのはなぜなのか。
今日はレセプションパーティー。朝から買い出し、セッティング、会場の設置を済ませてスタートまで事務所で作業をしていた薫。
事務所に次々と訪れるパーティーの参加者。その中の一人の男性に意識が向かう。緊張なのか畏怖なのか分からない感情が記憶に深く刻まれた。
パーティーは予定通りに終わり、片づけを終えて解散するころにはあの男性はいなかった。無意識に頭をよぎるあの姿を脳内で探していた。
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