不登校児を支え、みんなと学び育つ
@tokyonishiakitani
第1話 フリースクールと不登校
みなさんは「フリースクール」という場所を知っていますか?
ここは学校に行きたいけれど、行けない不登校の子が集まる場所です。不登校になる理由は、みんなそれぞれ理由が異なります。例えば、同級生や先輩後輩、先生の視線が気になって辛くなってしまったり、騒がしい教室が苦手で教室に入れなくなってしまったり、先生の怒鳴り声が怖くて授業を受けられなくなったり、朝に起きるのが苦手で遅刻ばかりしてしまったり、勉強が苦手で周りから置いてきぼりになってしまったり、いじめを受けて学校自体が怖くなったり。そんな子たちが集まっている場所です。
ですが、学校に行けなくなった理由がそれぞれあるのに、一番身近にいる両親には理解されていない経験を持つ子ばかりです。両親は私たち子どもに何と言ったと思いますか?
「学校に行かないなんて、お前は人間失格だ!」
と、そんな辛辣なことを言いました。人というのは、「辛いこと」があったとしても、自分の人生の中で「辛かったこと」と比較して、相手の「辛いこと」の大きさを計ります。だから、不登校になったことのない人からすれば、たとえ両親であっても、学校に行かない子どもは、ただわがままを言っているだけだと判断してしまうのです。私は不登校になった子だけが、不登校の子の気持ちを理解できると思っています。
親にも理解されなかった子どもたちは、学校に行きたくないとはっきりと言ってしまうと、強い否定の言葉を親から言われるため、だんだんと言えなくなっていきます。そうやって無理やり学校に通っているうちに、学校に行こうとすると頭が痛くなったり、お腹が痛くなったりして、物理的に行けなくなってしまうのです。
フリースクールに通う子たちには特徴があって、みんな優しい子ばかりです。ただ、優しすぎて、他の人から嫌なことを言われても、言い返したら相手が傷つくだろうと考えて何も言い返さない子や、そもそも言い返そうとしても言葉が出てこない子なので、結局自分の心を傷つけてしまっています。それに、不登校になる子は、「学校」がダメなだけであって、他の場所はダメではありません。だから、学校を休んでもいいと言われて家にいると元気に過ごせるため、親はやはりこの子はただサボっているだけなのではないかと思ってしまうようです。
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