2024年 1月
2日
私の体は誰のもの? カステラの底の紙を取る
誰にも触れさせたくない体を沈めて緑の世界を見る
上空に飛行船が飛んでいるいつか私も誰かを愛す
真実の愛しか口にしちゃいけないの そうおばあさまに言われたから
今日もまた人生という重責を背負って歩く 間違ったことはしない
もっと軽く生きてもいい しかしそれでは空疎なままだ
ユーモアは愛から生まれるその日から天井を眺めて過ごした
ボタン押し一つの曲をリピートする くるくるくるくる狂え騒がしく
『死』
死はそこにやってきている だからケーキをあげようと思う
死をこう 3等分にして 分配しますと もうそれは死ではないんですね
人は死んだら鳥になる天使になる海になる あなたは何になりたい? なんでもなれるよ
死と共に歩く 長い影が伸びている 死にも実体があったのだ
人であろうと簡単に死ぬ いや人ははじめからそんなに強い存在ではない
平等に訪れるもの 空腹眠気そして死 空っぽの穴から流れてくる
人はどうせ死ぬのだから せめてたくさん愛したい 空気を君を涎を
死んでもお前の隣に行くよ よせやいさっさと成仏しろやい
12日
花占い 君に伝えたいことがあるよ 風が花びらをさらっていった
あなたは「できるよ」って笑ってくれたね 小指を絡めあう、いつかきっと
鞠を高く上げる 宇宙に届くかな? 僕達の祈り
辛さを数えて歩くのもいいね 僕は花を数えているよ
眠気を連れてきた春を 窓際にかけています 小鳥がやってきます
続ける何もかもを 世界が変わっても君は君のままで
もう一度あの曲をかけてよ 僕達が明るかった頃をもう一度
朦朧とした中で名前を呼んだ ここまで堕ちてごめんね
ありがとう 花束をくれて まだ心の中で光ってるよ
13日
のんきな父と心配性の母に育てられました 明日は晴れです
突き刺してねじくりまわして捨てちゃった 手元に残ったのはあてどもなさ
キルして進むんだ 罪悪感はいらない 君の、君だけの自由を得ろ
きっと明日も会えるよね 分からない でも会えたらいいなって思うんだ
君だけの地図を手に前進することは素晴らしいことだよ 風見鶏
心が安らぐ方を選びなよ そしたらまた会えるさ、道の先で
自分を守りながら行きなさい どんなに険しい道だとしても
このバカみたいにデカい世界で 君の笑顔だけが希望の光
偽物の光に惑わされないで 本物の暗闇の奥にそれはある
不安定なものなんだよ生なんて だから安定は求めなくていい
パイナップルジュースを飲む もう二度と飲まないと仮定して
もらった善悪を吟味する これは必要、これはいらない
ありがとう、産んでくれて、育ててくれて 世に放ってくれて
宇宙の彼方にはあるだろうか? あの世と繋がれる機械が
時空生成器を回す 今度は成功させる 誰も悲しませたりしたくない
また会えたら おしくらまんじゅうをしよう 今度は負けないよ
19日
振り返らず君の翼で飛んでいきな あの空の光っているところまで
心のつららのところ ぶらさげてお皿を洗う 辛いけれど
魂のない人なんているのかしら 歩いていく 白色の道を
ひだまりの落ちる舗道を歩く 君とまた会うために 子猫も歩く
もうなにも怖くないよ 君が話を聞いてくれたから
他人に荷物を預けない 自分の分は自分で持つ
自分のことは自分でやるよ それでいいんでしょう? 神様
誰も私を責めない 責めているのは私 それをやめる
24日
いずれ貧困へと至らぬよう 真面目に働いていきましょう
人はパンのみにて生くるにあらず 粉雪が窓を濡らす
本心はいつも真っ白 そんな世界で私は生きている
神話はまだ生きている そう言って君は私に口づけ 続きをもう一度
無理をして生きるに値しないよ人生なんてのは 僕ら物語を生きている
真珠が数粒転がってきた あいつはまだ起きているのかな?
楚々としたお嬢様として育てられた君の手の甲の傷
やがては天国に至るでしょう いや、今のみが現実だよ、乙女よ
29日
ああ このままでは終われない お前が死ぬまで続くゲーム
一緒に卒業するって決めたんだ それまではここにいなくちゃ
体育館にやってきた椅子たちが組み上がってバケモノになる
木々の囁きを聴いて 俺達は青春を取り戻した 光がくる
いつの間にか参加させられていた 美醜のゲームが苦しい やめたい
いつも君だけが私を振り返ってくれた 手を引いてくれた
君は私を叱ったけど 私ももどかしかった 闇だけが私を好んだ
私は選ばれなかったんだ悲しいことに きらきらに参加したかったけど
31日
きみとただ歩いていたい永遠に 白い鳩の足の裏の跡
歩いてく明るい方へ一歩ずつ 世界は丸い そして美味しい
苦しみはないほうがいいよ きみがいう ラジオから椎名林檎が流れてくる
愛を吸って吐く 僕らの夢はまだ終わらない ひとひらの薔薇
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