フカずきんちゃん
ViVi
フカずきんちゃんとばかり呼ばれるように
むかし、むかし。あるところに、ちいちゃいかわいい女の子がありました。
それは誰だって、ちょいと見ただけで、かわいくなる子でしたが、でも、誰よりもかれよりも、この子のおばあさんほど、この子をかわいがっている者はなく、この子を見ると、なにもかもやりたくてやりたくて、いったい何をやっていいのか、わからなくなるくらいでした。
それで、あるとき、おばあさんは、
すると、それがまたこの子によく似合うので、もうほかのものは、何もかぶらないと、キメてしまいました。そこで、この子は、フカずきんちゃん、フカずきんちゃん、とばかり、呼ばれるようになりました。
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