「魔力が多すぎて死ぬ魔人にキスで魔力供給」というトンデモ設定が逆にクセになる本作。
ツッコミどころ満載の展開をテンポ良く畳みかけてくるので、読んでて飽きません。
主人公の語り口もノリが軽く、地の文も会話もテンポ重視で進んでいくので、深く考えずに楽しめるのが魅力ですねー。
自分も一気に読んでしまいました。
文章力としては、派手な比喩や凝った文体は使っていないけど、ラノベ的な軽妙さとテンポの良さがしっかりしていて、読みやすいと思います。
感情の描写も素直で、読者が主人公に感情移入しやすい作りですね!
重くない異世界バトル&ラブコメが読みたい人にはかなりおすすめ。ちょっとした息抜きにもちょうどいい一作です。
第一章を読みました。
まず目を引くのは、行間に余白がほぼ無いこのスタイル!
電車スマホで隣人に読まれない(にくい)という作者の心遣い……では無いでしょう。
割と短めの文章でマシンガンの様に綴られるこのスタイルは、グイグイ読み手を引き込む効果があるのです。
とは言え、それだけで読者を引き込めるわけではありません。
しかし最初の第一話を読めば作者の手法が冴える事に気が付くでしょう。
平凡、普通の主人公が、怒涛の展開に巻き込まれていく――その内容が、このスタイルと実にマッチし相乗効果を生んでいるのです。
それが次話以降も続くのだから、あっという間に読み進めてしまう。まさにrapipiマジック!
ストーリーがどう進むかも気になりますが、どういうストーリーを作者が盛り込んでくるか、読者を飽きさせない為のその手法も気になる作品です!