魔物も影も毒素もおとぎ話の住人だ

「どうして先輩は」

白銀の刃が陽光を浴びて煌めいた。ブルークォーツは頬杖をつきながら、上級生の様子を眺めていた。

「剣術の練習なんてしているの」

魔物も影も毒素もおとぎ話の住人だ。この学舎には、標本を脅かすものは存在しない。

「いつか、君の心臓を貫くためだよ」

「へえ、僕を?たのしみだね」


2023/1/29

結晶庭園

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る