蝶のはねが燃え、灰になっては宙へ消える
蝶のはねが燃え、灰になっては宙へ消える。幾度となく繰り返されるまぼろしに、少年はあくびを噛み殺した。
「そろそろ眠ろうか」
「……まだ眠くない」
何度目かのやりとりに、思わず笑みがこぼれる。
「流星群を見せてやる、と約束しただろう」
濃紺の夜天には果てがない。漆黒を満たす星が静かに瞬いた。
2022/10/22
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます