寝顔みたの、ひさしぶり。何百年前だっけ、……あなたは覚えてる?

やわらかな光が金色の瞳を刺激する。眠りの底から浮上した青年は、置時計を見やる。(……一時間も、ねむってしまった)

否。きっと、気絶していただけだ。やすらかな眠りなど、訪れるわけがない。

「先生、起きた?」

「……ミモザ」

「寝顔みたの、ひさしぶり。何百年前だっけ、……あなたは覚えてる?」


2022/6/15

星満つるギムナジウム

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