生き残りがいれば、まっさきにお前を食らいつくすよ

「花喰いに始末してもらえばいいのにねえ」

平然とした顔で街を花園にかえた少年が指先をかじる。

「花喰いなんて過去の遺物だろう」

浄化塔にすら、痕跡はのこっていない。遺伝子のかけらを見つけることさえ稀だ。

「生き残りがいれば、まっさきにお前を食らいつくすよ」

「僕はどんな味がするのだろうね」


2022/4/30

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