君を、鳥籠の中へ、閉じ込めないと

濃紺の洋墨が白紙の原稿用紙に物語を綴っていく。ヒトと天使族の友愛の日々を描いた幻想譚だ。この世界に翼を宿した種はもういない。

(……私の記憶が消える前に)

孤独な作家は描き続ける。かつて、この手で触れたあたたかな光は、日を追うごとに薄れていった。

(君を、鳥籠の中へ、閉じ込めないと)


2022/4/22

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る