約束をしたんだ。君のためにうつくしい花を咲かせよう

約束をしたんだ。君のためにうつくしい花を咲かせよう。

「ギュスターヴ」

外界から切り離された楽園で、長衣の裾がふわりと翻る。春の息吹が純白の髪を撫でた。

「エノーラさま、お戻りください。お身体に障ります」

「大丈夫。今日は調子がいいんだ。僕の"花"たちも、君に会えてよろこんでいるよ」


2021/12/8

生贄ノ天使

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