僕たちはふたりでひとつの"星"だった
僕たちはふたりでひとつの"星"だった。片翼では満足に飛べやしない。呼吸の仕方さえ、忘れてしまう。僕はリゲルがいれば、なにもいらない。可憐な蕾も、澄んだ空も、先生のぬくもりも、彼の前では霞んでしまう。
「どうして、そんな顔をしているの。リゲル」
「君が遠い場所へ行ってしまう夢をみたんだ」
2021/12/2
星満つるギムナジウム
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