第2章 14話

 倒れ掛かってくるべニヤから、ジェードは覆いかぶさるようにして子供たちを守った。

 まぁ、直撃したって骨折程度の怪我で済んだだろうから、助けたと言うと大げさだが、兎に角無傷で助けることが出来た。

 子供たちの熱い視線が痛い。


「先生ありがとう」


「先生ありがとう」


「先生すごいね」


 口々に言われ、耳をふさぎたくなった。

 これだから、子供は無責任で、嫌いだというのだ。

 どうせ、文化祭になったら死ぬ命を助けてどうしたかったのだろう。ジェードは髪をばりばりとかきむしった。


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