第7話 ヒロイン登場
「大丈夫ですか?」
俺は捕まっていた女性のところに駆け寄った。
その女性は目が虚ろになっており生きる気力を無くしたような感じだった。
「これじゃやばいな。なんか方法は」
俺はスキル一覧を開いて、ヒール系を調べた。するとレベル4に精神回復があったので俺はスキルポイント20を使ってヒールをレベル4まで上げた。せっかくのスキルポイントだけど人助けのためだから仕方ない。
「スピリットヒール」
俺は取得した精神回復魔法(スピリットヒール)を使った。
すると女性の目に徐々に光が宿っきた。
「大丈夫ですか?」
「あ、助けてくれてありがとうございます」
「今までのこと覚えてるんですか?」
「もちろんです。ゴブリンジェネラルを倒すところまでしっかり見てました。」
目は死んでたけどしっかり見てたってことか。
「まぁ無事でよかったよ。」
そして女性が立ち上がり俺はその女性のことをよく見たらとんでもない美女だった。黒髪ロングで地球のアイドルも顔負けの整った顔立ち。スタイルも抜群で胸も大きい。
改めてよく見るとこの人凄い可愛いな。
「あの、どうかしました?」
「あ、いや名前なんだろうなと思って」
「確かに自己紹介してませんでしたね。私はクリスタと言います。」
「あ、俺は雄一です。えっとよろしく?」
「ふふ、よろしくお願いします」
自己紹介も終わり俺はなんでここに連れてこられたかを聞いてみた。
「えっと恥ずかしながら私Fランクの冒険者でスライム討伐に来てたんですけど途中でゴブリンに捕まってあんなことになってました。」
「捕まってどれくらいだった?」
「あ、まだ2時間とかだったけどあのキモイ顔で臭い息のゴブリンに顔を舐められたり体を触られたりして、あ〜終わったなと思って諦めてました。」
でも良かった。ゴブリンに犯される前に助けることが出来たんだ。
「でもそこに雄一さんが来てあいつらを1人で倒してしまったんです。ふふ、雄一さんはAランク冒険者とかですか?」
「いや、俺はEランクだよ」
「え?嘘ですよね?なんであんなに強いんですか?」
まぁスキルがあるからとか言えないな。
「たまたま作戦が上手くいっただけだよ」
「それでも凄いですよ」
クリスタさんはめっちゃ持ち上げてくれる。可愛い子に褒められると調子乗っちゃうな。
「あ、そうだ。雄一さんさえ良ければなんですけど私とパーティーを組みませんか?」
クリスタさんは急に頬を赤くしながら言ってきた。それよりもパーティーかー。まぁいずれ組もうとは思ってたけど、早いうちに組んどくのも悪くはないか。それにクリスタさん可愛いし。
「いいよ、組もうか」
「ほんとですか?やったー」
クリスタさんは盛大に喜んでいた。
「じゃあこれからはずっと一緒ですね」
はい、好きーーー。
もう今ので心を撃ち抜かれました。
「じゃあこれからよろしくね」
「はい、よろしくお願いします」
「じゃあ一旦ギルドに帰ろうか」
「そうですね」
加藤雄一 25歳 レベル6
スキル 身体強化 剣術5 補助魔法1 火魔法1
ヒール4
スキルポイント0
持ち物銀貨5枚
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