お父さん、銀髪縦ロール青肌羊角三白眼ギザ歯巨乳黒ロリータコルセットフリル地獄ピンヒールの魔王が見えないの
大和田 虎徹
第1話
「どこだ!魔王はどこにいる!銀髪縦ロール青肌羊角三白眼ギザ歯巨乳黒ロリータコルセットフリル地獄ピンヒールの美少女魔王はどこにいる!」
「お父さんが血眼になって探すから逃げたよ」
「畜生が!」
「あ、出てきた」
「本当か!」
「また隠れた」
「ええい姿を見せろ魔王め!」
「多分そうしていると永遠に見つけられないよ」
「というわけで今フレイオスには魔王が憑いている。姿を見せたら…」
「討伐でしょうか旦那様」
「スケッチして私に見せるように」
「はあ?」
「おぬし本当にろくでもない理由で軟禁されておるのだな」
「ほんとだよ」
デクレシステア公爵家、その屋敷。数年前からおかしくなった現当主のダングレッツ公と二十人近く存在する息子たち、そして百人はいようメイドが住まう地獄絵図。
盲愛公ともあだ名されるダングレッツは、三男坊のフレイオスまではまっとうな男だった。おかしくなったのは四男とともに彼の妻、フィレニアンテが亡くなった頃。愛妻家で知られていた「博愛公」は、フィレニアンテの面影を追っては人を殺める「盲愛公」と変貌したのだ。今ではフィレニアンテの血を引く息子の方が少ない始末。そして、息子の誰も彼もが銀の髪の毛を長く伸ばしている。
「僕が母様に一番よく似ているから、そして魔王様が母様と同じ銀髪縦ロールだからこうやって軟禁されているんだ」
「本当にしょうもない」
「やんなっちゃうよ」
「魔王様は母様と似ても似つかないのにね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます