第42話 ハヤト一家の冒険の旅その2

ハースの街を少し早めに出たのでマールについたのはまだ日が落ちる前の午後4時半ごろだった。


規模的にはハースの街よりは若干大きい街のようで夕方ということもあり通りには

かなりの人が歩いている。


皆の視線が『万能乗用車』を見て獣人族の犬族の子供が車を指差して「お父さん、鉄の魔物がうごいている!ワン」と叫んでいた。


ハヤトは苦笑いしながら冒険者ギルドに行き、セリーヌと降りてギルドの扉を開け

中に入って行く。


いつもながら、周りにいる冒険者の視線が一斉にハヤト夫婦たちに向けられ、少しは慣れて来たが、この視線にはなかなか慣れないだろうと思いながらハヤトが受付嬢のところでカードを出して、


「ギルド近くのオススメの宿を紹介してくれる?」と尋ねた。


ギルドの受付嬢はカードを見て驚き急に顔を赤らめて吃りながらも「あああ、あのう、おおオススメの宿は”キツツキ亭”ともももうしまして、ここを左にでて30メートル行ったひひ、左側です」


「ありがとう、明日朝クエスト受けにまた来ます」と気軽に答えたハヤト。


対応していた受付嬢の隣のリリーという受付嬢が「どうしたのエルマー、吃って上がりぱなしの声出して・・・」と聞いている。


「だだだって!あの最近超有名になったSランクパーティーの”熱き絆”のハヤトご夫妻よ!ドラゴンスレイヤーでロゴニーのスタンピードをたった数分で数万の魔物を打ち取って鎮めたご夫妻よ!」


「ええええ・・・!今のお若いご夫婦が?」リリーが大声をあげてしまい、冒険者ギルドにいた者達が全員リリーとエルマーの顔を見た。


近くの数人が理由を聞いて「何だと?今の二人が例の”熱き絆”の連中か?」


「もっとゆっくりみるのだったなぁ」と数人が同じ事を言い合っていた。


「明日もクエストを受けに朝いらっしゃるそうですよ」とリリーが周りの冒険者に小声で伝えていた。



一方ハヤト達は紹介された”キツツキ亭”に入って、


「すみません、ダブルの部屋1泊空いてますか?」と宿のお嬢さんの獣人族のネコ耳の子に聞いている。


「はい、1泊銀貨1枚の部屋が空いておりますにゃ」とハヤトからのカードを見ると、「あっ、Sクラスの方は半額で銅貨50枚ですにゃ」というのでハヤトは銀貨1枚を財布から出して銅貨のお釣りをもらった。


「部屋は2階の200号室、夕食は5時から10時でラストオーダーが9時半。朝食は朝5時から10時でラストが9時半までですにゃ」


「魔道車を裏の空き地においているけどいいよね?」


「はい、盗難等はご自分で管理願いますにゃ・・・」


ハヤトとセリーヌは200号室に上がり、シャワーを浴びて着替えてコーヒーをカツヤが二人に出してゆっくり落ち着いた。


ゆっくりしてから階下の食堂に行き夕食を頼んだ。


夕食は秋刀魚に似たヒメラギオの塩焼きにポン酢に似た調味料が掛かっていて美味しい。


ご飯とスープが豚汁のようなファングボアの味噌仕立て風スープで数種類の野菜と

肉が美味しく煮込んでいた。


周りには冒険者のパーティーと思しきグループが3組程お酒を飲みながら食事をしている。


あとは商人のグループが2組いた。


のんびり二人で食事をして200号室に戻り、お茶を飲みながら明日のクエストなどの話をしながら床に着いた。


いつものように、早朝二人は起きて朝練をしてシャワーを浴びて、ゆっくり朝食を食べに食堂におりて行った。


食堂には単独の冒険者が二人、別々のテーブルで食事をしていた。


ハヤト達二人も早速朝食を頼み、オークの照り焼きに黒パンと野菜サラダにケルピーのスープを頂いた。


そういえばハヤトの【次元収納ボックス】には王都に行くときに準備していた昼食用のマナバイソンステーキやサラダなど二十人分が王宮で昼食になったので手付かずで残っているので、今日はお昼にこれを食べようとセリーヌに話しながら2階に戻って行く。


裏庭に行き『万能乗用車』に乗り込んで1分足らず冒険者ギルドに行き、ハヤトとセリーヌ、以下ドリス、アレンが扉を開けて入って行った。


クエストを見るとワイバーン2匹の討伐依頼がAクラスのボードに有るのでそれをとり、さらに見ると”岩盤のダンジョン”制覇と地図作成というのが成果報酬ででている。


ダンジョン制覇のクエストが出ているのは珍しくこれを剥がして2点を受付に持って行き、ハヤトが聞くと、


「”岩盤のダンジョン”は5階層迄しか無いようなのですが、誰もまだ確認もできておらずしかも2階層に行った辺りで皆戻らず帰ってこないので調査を含めての依頼を冒険者ギルドがだしてます」と回答して来た。


「なぜ5階層迄しかないとわかったのですか?」とハヤトが疑問に思い聞くと


「あくまで、あくまで予想です」と歯切れの悪い返事をするリリーお嬢さん。


「わかりました、とりあえずこの2つのクエストを受けます。それぞれの場所を教えてください」とハヤト。


「ワイバーンは北門を出て東に3キロ行った丘にいるそうです。”岩盤のダンジョン”は逆に北門を出て西に5キロ行った山肌の岩のところに入り口が有り、衛兵が

六人で警備に当たっており、すぐわかります」とリリーが答えてくれた。


四人のカードを出して、受付を済まし、冒険者ギルドを出る。


周りの冒険者が一斉にリリーのところに寄って来て”どこに行ったのか?”と騒いで

聞いて来た。


「ワイバーンの討伐とダンジョン制覇に行きましたよ」というと、ざわざわと喋りながら散らばる冒険者達。


騒ぎを知らず、ハヤト達は『万能乗用車』で北門で依頼書とカードを提示してまずは東のワイバーン2匹を討伐に向かう。


数分で『万能乗用車』の【サーチ】画面にワイバーンの位置が表示され、車のレーザービームで頭を撃ち抜いて2匹を早々に片付けて【次元収納ボックス】に入れて、次のダンジョン制覇に向かった。


20分程車で走ると前方に小高い丘が見え岩肌に大きな洞穴が空いて見える。


衛兵が両側に三人ずつ立って、警備している。


ハヤト達は『万能乗用車』からおりて、車を入り口脇に【バリア】をして駐車して

カードを見せて”岩盤のダンジョン”に入って行く。


入り口は暗く見えづらいのでドリスが【ライティング】で照らしながら、キラービー3匹がドリスの先10メートルほどを先行して飛び、ドリスの後ろにハヤト、次にセリーヌ、その後ろをアレンがしんがりで続く。


銀龍君はいつもの通りハヤトの肩にちょこんと乗っていた。


キラービーが映像を送ってくる。


皆その画像を見て驚いたことに1階層からオーガーが2体居る。


1階層にこのクラスが居ること自体異常なダンジョンだとわかる。


「皆、このダンジョンは普通ではなさそうだから気を引き締めてね」とハヤトが言う。


ドリスが1体のオーガを首を切り落とし、セリーヌがハヤト越しにもう1体のオーガの頭を射抜き瞬殺する。


1階層はこの2匹で終わりのようだ!


2階層に進むと平原にアウルベア3匹がいる。


アウルベアは大きな嘴を持った熊ににたモンスターで雑食のどう猛な魔物だ。


通常の剣の刃が通りきれない堅い体なのでドリスもその辺は既に熟知しておりハヤトと二人で間合いを詰めて一瞬でアウルベアの懐に入り、腹を突いて剣が向こうまで突き抜ける。


しかしすぐには死なないので首を切り落とした。


ハヤトも間合いを詰めて”掌底破”を放ち瞬殺して、もう1匹『白兎』を一閃して首を切り落として殺した。


【次元収納ボックス】に回収して先に進む。


20メートルほど行ったところでハヤトがドリスを止める。


「ドリス、それ以上進まないで少し待っていて!”亜空間”の様な歪みが見える」そう言うと、ハヤトは小石を目の前の空間に放り投げると小石はふっと消えてしまった。


「おそらく今までの冒険者が帰ってこなくなった原因はこの亜空間のせいだろうね、それとこの歪みからこの階層に似合わない魔物が時々飛び出して来たのだと思う」

とハヤトがいい、少し考えてから【イレージング】を放った。


静電気の様な青白い火花が4メートル四方の四角状に飛び散り何事もなかった様に

収まった。


再び、ハヤトが小石を拾って投げると、小石は1メートルほど先に転がった。


ハヤトは一応”亜空間”は消したけど、この原因は分からないからこの先も慎重に行こうと皆に伝えて更に進むと、禍々しい悪意の塊を感じるハヤト。


「ドリス、魔族が居るから気をつけろ!」と叫んだ瞬間ドリスに向かって黒い影状の鎖に似た縄が飛んで来た。


ドリスはハヤトから貰った”100倍時間の指輪”をはめて居るので余裕で躱し、放たれた場所に向かってレーザービームを放った!


バリバリと結界らしき物に当たったと同時に黒い魔族特有のツノが生えた奴が現れた。


「儂の影縄を避けれるとはお前、なかなかだな!殺すには勿体無いほど美人だが我の姿を見たからには四人とも死んでもらうか!」


言って居る瞬間にドリスが一瞬の【瞬足】で剣を横にないで切った。


しかし、やはりバリアの様な物に阻まれて魔族の体には剣が通らない。


「ドリス、私が変わろう!」と言ってハヤトがドリスの前に出る。


「誰が出てこようと同じこと、儂に剣は届かぬよ!」


「ひとつ聞いてもいいか?」とハヤト。


「死ぬ人間の願いくらいは聞いてやるぞ!なんだ?」


「お前は何故この人間、獣人の地区に出て来て居る?」


「なんだ、そんなことか、我は復活間近な魔王様への土産に人間達の死体を集める為に出張って来たんだ」


「そうか、それじゃお前はこの世界にいてはいけない存在だな、いずれ魔王も復活させずに僕らが消すが先にお前が消えてくれ」とハヤトがいい、光の速さで『白

兎』を抜くとバリアもろとも魔族は胴体が腹から二つに分かれて体が黒から紫色になり、くすんだ感じの色に変化した。


それでも驚いた顔の口だけがパクパクして居るので首から上も切り落として全てを

【バリア】で包んで回収した。


2階層の禍々しい瘴気は全て消えのどかな平原ステージに変わった。


3階層に進むと廃墟の建物が2棟立っている。


1棟は朽ち果てて1階しか残っておらず、もう1棟は3階建だった!


1階しか残っていないところにキラー・ビー3匹が入っていき映像を送って来た。


中にはソルジャーアントが数千匹ウジャウジャ居る。


ドリスが【ファイアーボム】で家ごと丸焼けにした。


セリーヌが燃えひろがらない様に土の精霊ノームに出てもらい周りを土の壁で囲った。


3階建ての建物に向かう。


映像がトロール1体を送って来た。


ドリスが剣で足を狙うがそれを飛んで躱しながら上段から打ち下ろしてくるトロール。


それを難なく躱して、ジャンプ一番、首を狙って剣を振るって首を撃ち落とした。


放血をハヤトがして【次元収納ボックス】に入れる。


2階にはミノタウロスがハルバードを構えて居る。


セリーヌが”連射の弓”で額、心臓、腹に魔力を練った矢を放ちミノタウロスも腹に向かって来た矢はハルバードで防ぐも額と心臓の矢は彼の頭と胸を貫き倒れた。


ミノタウロスも放血して回収した。


3階にはヒュドラが9個の首を動かして待ち構えていた。


ドリスとハヤトとセリーヌが3本の首を取っていいき、アレンが再生を防いで全て切り口等を焼き30分ほどして打ち取った。


4階層は久しぶりの砂漠ステージになっている。


「万能乗用車』を取り出して乗り込み直ぐ【サーチ】画面にサンドワーム3匹が映し出された。


距離にして3メートル、強大なサンドワームだ。


『万能乗用車』のレーザービームで額のこめかみに狙いを定めて3連射し3匹を葬るも、直ぐ近くにスコーピオンキングがいる。


尾についた針の長さが3メートルもあり、毒液が垂れる状態で『万能乗用車』の屋根をぶち抜く勢いで尾を打ち下ろしてくる。


【シールド】で守られて居るので被害はないがハヤトが車の先端の魔法発車部から

強烈な【エアカッター】を頭と尾に向けて放った。


首がハサミごと切断され、尾も毒液が切断面から溢れ出るほどの量でハヤトは【フリーズ】で尾の部分だけ凍らせて回収した。


スコーピオンの毒液は使い方によるとポーションにもなるらしくギルドでは重宝されて居る様だ。


5階層に向かうと扉があり、どうやらボス部屋のようだ。


罠などを確認して開けると、岩ゴーレムの巨体が居る。


【鑑定】すると再生がレベル7、剛力スキルレベル8、となかなかだ!


魔石に位置は通常の心臓部のところなのでカツヤが『魔石師』のスキルを発動させて【スティール】魔法で手元に拳より大きな魔石を奪い取った。


岩ゴーレムはなすすべもなく動かなくなり、回収された。


魔石はギルドには出さずハヤトが回収して再利用するつもりでしまった。


ダンジョンコアがないところを見ると5階層が最後ではやはり無いようだ!


宝箱が有り、罠を確認して慎重に開けると”遠距離通話器”が入っていた。


一応【次元収納ボックス】に回収した。


6階層は岩場のゴロゴロしたステージで岩龍が1匹岩を飛ばして威嚇して居る。


ドリスが飛んでくる岩礫を避けながら首を出した瞬間を狙いすまして首を切り落として殺した。


ハヤトが回収して7階層に行く。


7階層は密林ステージで高温多湿のジャングルだった。


大型のポイズントードが口から毒液を飛ばしてくる。


ケロケロと鳴きながら近くにいる小さな飛んでいる昆虫を長い紫の舌で巧みに捕まえては食べている。


セリーヌが頭を射抜いて瞬殺した。


更に進むとウォーターベアが襲ってくる。


ドリスが首を切りに行くが硬くて剣が弾かれてしまう!


前足の爪でドリスを殴りにかかる。


今一度ドリスが素早い斬撃で首を切りに行くが僅かに傷をつけただけにとどまった!


ハヤトが『白兎』でジャンプし、ウォーターベアの首の高さまで飛んで閃光一番

『白兎』を抜きざま横にないでウォーターベアの首を切り落とした。


回収して更に進む。


8階層は平原ステージに青龍がいる。


青龍は赤龍と違い【ブリザード咆哮】で全てを一瞬で凍らす力を持っている。


セリーヌが”連射の弓”を構えて魔力を流し込み1本は目を狙い、もう1本は顳顬(コメカミ)を狙って放ち、ブリザードを吐く瞬間に頭を破壊した。


9階層はバジリスクが1匹いた。


石化の魔眼を持つバジリスクは目があった瞬間石に変えられるのでセリーヌが『リフレクションリング』で魔眼をそのままバジリスクに返して、一瞬にして鳥の形で尾は蛇の姿がのグロテスクな魔物は石となってしまった。


10階層は扉が金色の扉で大きくて重い。


ドリスの怪力でゆっくり開けて中を見ると、30メートル級の黒龍がいた。


ハヤトたちを見つけて徐々に口にエネルギーを貯め咆哮を放とうとしている。


ハヤトはそれよりも早く一瞬で黒龍の首まで飛んで『白兎』を高速で抜き、硬い黒龍の鱗さえもものともせず簡単に首を切り落として回収した。


宝箱を【サーチ】して開けると”魔筒砲”と【鑑定】に出て、念じて魔力を流すと思いの通りの大砲の弾が放たれる。


セリーヌが持っているマジックアイテムの”魔拳銃”の大型版のようだ!


射程距離は100キロと凄い!『万能乗用車』前部に取り付けて見る。


【モデリング】で乗用車頭部を若干直して”魔筒砲”を取りつけ、レーザービーム、レーザー砲、銛、スチール製投網、魔筒砲と無敵を更に上に行く破壊力を備え付けた。


強大なダンジョンコアも回収して、製作した地図も携えて、転移盤で入り口に向かった。


出口に出てきた四人はちょうど昼になっているので衛兵たちに挨拶して途中の平原で昼ごはんにする。


王宮に船を持て行く時に作ったマナバイソンのステーキが二十人分余っているので、ドリスがマナバイソンステーキと野菜スープに野菜サラダとクロワッサンを出してセリーヌとハヤトに用意してくれた。


昼食後はコーヒーを入れてもらい、冒険者ギルドに戻る頃には3時過ぎになっていた。


冒険者ギルドの裏手の素材置き場に先に行き、討伐した魔物を納品したが魔族の死体とゴーレムの魔石、黒龍の魔石は取り除いた。


ギルドの食堂で四人はお茶を飲みながら待つこと40分ほど、やっと納品書が上が

り、受付に持って行く。


最初のクエストのワイバーン2匹討伐が金貨100枚で次の”岩盤のダンジョン”制覇が5階層ではなく10階層だった件と2階層で冒険者たちが次々行方不明になった件はギルドマスターを呼んで貰った。


受付嬢が2階のギルドマスターのドアをノックし、「冒険者のハヤト様たちがいらっしゃいました」と声をかけると、


「入って貰って!」と女性の声が聞こえた。


中に入るとエルフの悩ましい服装の女性がいた。


ハヤトをちらっと見て、厳しい眼差しを向けるが、そのあとに入ってきたセリーヌを見たギルマスは焦っているようだった。


「お座りください、私はここのギルドマスターをしているアナベラと申します」


「初めまして、私は”熱き絆”のリーダーのハヤト、それと妻のセリーヌとメイドのドリスに執事のアレンです」


「それで、私に報告が有ると?」とアナベラが言う。


「はい、まず”岩盤のダンジョン”は5階層ではなく10階層であったことと、今迄

潜った冒険者が次々と行方不明になった件は魔族の者が全て関わっていたことをお伝えしたくて・・・」


「魔族ですか?俄かには信じられませんが・・・」


そう言うのでハヤトは彼女の目の前に【結界】で覆った二つに分かれた魔物の死体を見せた。


その死体はギルドマスターのアナベラが今迄見たこともない黒紫の体にツノが2本有る首と尻尾と小さいな羽がついた半分に切られた物だった。


「これは納品しないのですか?」とアナベラが聞くと、


「彼が述べた事柄はこの世界をも滅びるかもしれない事柄だったので、ギルド統括のケント殿と王様に報告するために持って行きます」


「アナベラさん、この魔族は第2階層で『亜空間地帯』を作って次から次へと冒険者をこの世界でない世界へと飛ばしていたのです。もう少しギルドがこの件を慎重に探れば魔族の存在とこのダンジョンが10階層魔で有ることがもっと早くわかったと思いますよ!」とハヤトは少し批判的な言い方をした。


ハヤトは一応報告も済んだので1階に降りて行きダンジョンコアと製作した地図と

納品書を受付嬢に渡した。


しばらくすると受付嬢が「ワイバーン討伐の金100枚、ダンジョン制覇の清算が

白金70枚金貨90枚銀貨95枚銅貨98枚となります」と言ってきた。


「行方不明の件も解消していただいたのでその分も含めて上乗せになっております」と受付嬢から冒険者カード4枚と清算金を貰ったハヤトはカードに入れてもらうことにした。


冒険者ギルドを出て『万能乗用車』に乗り次の街マールの東の30キロのハーゼル

の街に向かった。






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次号は1月2日から書き出します。皆様良いお年をおむかえください!


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