第5話 仕組み

 レベルは基本魔物を仕留めた時や、依頼を達成した時に得られる経験値が加算される事により、一定数で上がる。


 最初のレベル0から1は1+10で11の経験値が必要らしい。


 そして1から2は1と2を  足して  20ポイントを足して23の経験値。

    2から3は1と2と3を 足して 30ポイントを足して36の経験値。

    3から4は1と2と3と4を足して40ポイントを足して50の経験値。

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 この場合5になるには15追加、65の経験値で、6になるには16追加で・・・・

 つまりレベル6になるには81が必要、レベル7なら97が必要?

 レベル10になるには総経験値が155必要でいいのか?


    

 レベル10から11は66+11×10の経験値なので176が必要といったふうで、各レベルが上がるのはレベル数を1から上がるレベルの和+レベル×10の経験値。


 レベル11から12は78+12×10の経験値なので198。

 恐らく100から101の場合 5151と1020が必要という事のようで、これは新たに獲得した経験値のようなので、

 レベル2になろうと思えば合計経験値は33必要。


 その後は・・・・面倒なので省く。


 まあレベル101の場合、1から101の数値を足した数に上がったレベル分×10を足していくので1,020を足した数。


 つまり5,151と1,020を足した経験値数、つまりは6,171が必要・・・・らしい。違ったらすまん。

 いや、違う可能性が大ありなんだが、それにもしかして仕組みが細かくは違うかもしれんし、計算間違いかもしれない。



 俺は2年間の間、逃げ延びながら魔物と戦ったが、レベル6。

 つまり21ポイントと60、81しか稼いでいないのだ、2年間で。

 正確には81から28と70を足した数、98以下しか稼げていない。



 まあそのうち細かい事は気にならなくなるだろう。

 どうせ次のレベルアップまで何ポイントと表示があるはずだからな。

 で、見ると残り12ポイントと出ている。

 では86が俺の今までの獲得経験値らしい。


 レベルはこんなもんか?

 後は各職業とスキルの関係だな。


 先にスキルだ。

 スキルはレベルが基本10段階らしい。例外として何かしらのアイテムを活用する事で限界突破が出来るようだが、何もなければ10まで。


 レベル1は10ポイント。

 あ、経験値とポイントとは違うらしい。

 紛らわしいな。何か別の表現はないのか?


 で、レベル2にするには新たに20ポイント、合計30ポイント必要となる。

 レベルが上がれば効果も大きくなる分、必要なポイントも増える。

 単純に10ポイントずつ増えるのであれば皆レベルを10にするのも簡単だ。


 このポイントだが、レベルアップ時に得られるポイントと、何処かで依頼を達成した時に得られるポイント、そして何かしらのレアアイテムから得られるポイントがあるらしい。


 そして究極なのは金で買えるらしい。

 金でって。

 1ポイント10万ゴールド。

 あれ?

 あれ?意外と安い?

 レベル1なら10ポイントで得られるので、100万ゴールドあればなんとかなる。

 そうは言っても今の俺では100万なんて夢のまた夢。

 金持ちは金で買うんだろうな。


 そして、一つのスキルを10にあげるのに必要なポイントは550ポイント。

 つまり5550万ゴールドあれば一つのスキルを10までいきなり上げる事が出来るわけだ。

 ああこれはあくまで金で増やすポイントの事なので、レベルアップや依頼をこなした時はポイントアップ時にはもちろん金はかからない。

 貧乏人には関係ない事だし、レベルの低いうちはレベルが上がりやすいから心配しなくていいだろう。



 初心者が剣術のスキルを金で買えば、瞬く間に達人、という訳だ。


 貴族の子供ならこうんな風に得るんだろうな。

 まあ無いものねだりは意味がない。地道に行くしかない。


 で、レベルが上がれば各レベル×10ポイント貰えるらしい。

 なので俺の今のレベルは6なので、10+20+30+40+50+60=210ポイント。

 おお?意外と多い?

 だがこのポイント、スキルだけではなく、ステータスを上げるのにも使う事が出来る。


 体力

 生命力(HP)

 力

 知力

 魔力(MP)

 判断力

 素早さ

 器用さ

 魅力

 運


 の10項目と各スキル、後は魔法。


 生命力が0になれば死に、魔力が0になれば気を失うらしい。



 例えば火魔法のスキルを取得しても、火魔法全てが使えるわけではない。

 ファイヤーボールとファイヤーウォール。

 これは同じ火魔法でも別物。

 なのでポイントは現状これだけあっても少ない。

 それに各職業。

 ただこの職業には意味があり、冒険者ギルドのおじさんは俺に採取を1年するように言ったが、この時採取師になったようで、いやおじさんがそうしたようだが、関連する職業のレベルを上げれば、それに関連するスキルレベルも上がるらしい。


 つまり今の現状では職業のレベルを上げてしまえば、採取スキルも上がる。

 これが職業の大きな魅力らしい。

 大抵一つの職業で2つ以上のスキルに関わるようなので、できれば今の職業を上げてその関連スキルも上げるのがいいらしい。


 採取師のスキルは採取と何故か採掘。取るというスキルだからか?そしてあれ?調薬もあるぞ?

 何故調薬?

 これは採取は基本薬草を採取するので、調薬も採取師に必要となっているという事のよう。基準がわからん。


 時にこうした別のスキルは、別の職業でも関連する事もあり得るようで、この場合採掘師でも似た様な事があるらしい。


 例えば鍛冶スキルは鍛冶・採掘・精錬というスキルが得られるようだ。

 そう、採掘は他にも得られる職業がある。

 これを利用すれば特定のスキルをうまく上げられるようだ。


 分からん事だらけだが、あれ?

 これ採取師って、調薬が出来るのなら、薬を作成できるんじゃない?

 おじさんに聞いてみると、

「よく気が付いたな。まあこういった事はこちらからは敢えて言わねえ決まりになってるんだ。こうして気が付いた奴が質問する分には答える。だがレベルの低いうちは調薬はするな。せめてレベル6になるまでやめとけ。」


「何故でしょうか?」


「採取の場合はな、レベルが低くても品質にそう影響はねえ。採取する時に慎重にすりゃああさほど傷まねえからな。採取の場合、レベルが上がると採取時に品質が向上するわけじゃねえ。見つけやすくなるんだ。」


「なるほど。そうするとレベルが上がれば効率が上がるんですね、薬草を採取する分には。」


「ああそうだ。だがな、調薬は違う。品質に直結する。レベル5までで作成しちまったのは自分で使え。低品質の薬は高値で売れねえ。あとな、1年頑張れば、次の職業はな、商人を勧める。」


「商人ですか?」

「ああ、商人はな、目利きやら話術やら、色々役立つスキルがあるが、なんと言っても鑑定だ。」


「鑑定ですか?」


「ああ、あんちゃんが1年俺の言う通りに採取で頑張ればな、それなりにポイントも稼げるし、レベルもまあ少しは上がるはずだ。その後はダンジョンに行く事もあるかもしれねえが、鑑定があれば敵の事を知る事が出来る。そして鑑定だけを取るのは勿体ねえ。あんちゃんは鍛冶職人を目指してえんだろうが、急がば回れ、だ。鍛冶職人も目利きが必要だ。だが鍛冶師では目利きを得られねえ。それに素材だ。いいか、鍛冶ってのはただ鉄を打ちゃあいいってもんじゃねえ。良質の素材を扱ってこそいい剣を打てるってなもんだ。それにはな、素材の良しあしを見極めねえといけねえ。」


 これは長い道のりになりそうだ。



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