2人だけの夜①(※)

Side 朔也


葵と俺は、薄暗い俺の部屋のベッドの上で向かい合った。


「葵、いいのか?」


「…何回も聞かないでよ…。」


葵は、顔を赤らめた。


「あの…俺さ、男の人とするの初めてだから、うまくないと思うんだけど…。」


「もう、そんなのいいのに。」


葵が頬をふくらませた。


それがもう可愛すぎて、俺のリミッターは割と簡単に外れた。


俺は、葵の小さな唇にチュッと小さくキスをした。


唇を離して、お互いに見つめ合うと、更に激しいキスをした。


「…っ、んぅ、ん」


互いの唇が、銀色の糸を引いた。


「…サクのえっち…。」


そう言って、キスだけで目を潤ませる葵が可愛くて仕方ない。


葵の服をゆっくり脱がせて、自分も服を脱ぐ。


「葵の体って本当に綺麗だよな。」


前に、バスタオル姿の葵の裸を見た時の事を思い出した。


「そ、そういうの…言わないでよ…。恥ずかしいんだから…。」


葵は、林檎のように顔を真っ赤にして、毛布で体を隠すようにした。


「隠すなよ。」


俺は、ゆっくり布団を引き剥がそうとしたけど、葵は恥ずかしがって、それをさせてくれない。


だから、俺はまたキスをした。


さっきよりも、うんと長いやつ。


「んん、んぅー…、ず、るぃ…」


キスをして力が抜けたところで、毛布を勢いよく剥ぎ取った。


隠そうとする前に、葵の体に手を伸ばした。

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