ルールブックとサプリのススメ

軽いルールブックとサプリなどの紹介、リプレイは追加データのみ。GU誌は知らない。

★はおすすめ度 最大★5


 ▲ビーストバインドトリニティ ルールブック ★10

 いきなりP.285という大ボリュームで出てきてくれた本誌。

 真面目にそれに見合った内容であり、他のサプリがなくてもこれだけでも十分遊べるだけのボリュームがある。

 比較対象としてダブルクロスのエフェクト集であるエフェクトアーカイブがP.208ぐらいと考えるとかなり多めなのが分かるだろう。

 といってもルールブックには世界観説明やルール解説なども含まれており、その部分を除けばアーツなどの部分でのボリュームは負けるかもしれないが個人的には大満足の一冊。

 一番の弱点として表紙がどう見てもエロ本であり、趣味が際どい人向けの本に見えてしまうこと。

 私は堂々と本屋で買いました。


 ▲ビーストバインドトリニティ ディケイド ★3

 実は若干入手を遅らせてもよいという噂のディケイド。

 おのれディケイドおおおおおおおおおおおおお!!!!と叫びたくなる記念すべき追加サプリ第一弾なのだが、若干使われないところが多いためか優先度が低めだと言われる。

 それでも強力で魅力的なオシャレバトルが出来る【死神】や異世界転移まどか☆マギカが出来る【ストレンジャー】、異世界転生主人公の【転生者】、ガンダムマジンガービルバインなどが合体超人グレンラガンになっている【ギアライダー】などなどの追加要素はとても面白い。

 絆ルールを強化する『バインド』ルールや既存ルーツのアーツ追加、追加アイテムなども未だに使われているものあるため、ドミニオンを買った後には是非勝っておきたい。

 正直もうちょっとドミニオンアーツの世界律は使いやすいものしてほしかった。エネミーアーツと資産はとても使いやすいのだが……。

 表紙の谷間十字架はセンスの塊すぎる。


 ▲ビーストバインドトリニティ ドミニオンズ ★5

 追加要素もありながら、ディケイドよりも既存のブラッドやルーツに色々なアーツを追加されたとても強力な追加サプリ第二弾。

 クトゥルフ神話の神話的存在や化け物になれる【コズミックホラー】と呼ばれるぶっ飛んだブラッドが追加され、BBTは更に加速を見せる。

 ドミニオンをダンジョンのように探索する上級ドミニオンルールが追加され、遊びの幅が広まった。

 GMとしてはドミネーターの中でも格が違うものとしてDエゴとDドミニオンアーツルールやその使途を作ることが出来るルールなど使ってみると素晴らしい使い心地のものが多く収録されている。

 一般人にSANチェックのようなものをさせるような愉快なルールの追加もあり、遊び人からガチな人にも向けられる良い追加サプリ。

 実質上級ルールブックといっても差し支えない内容で、ルールブックを遊んだ後に更に深く遊びたいと思う人には良い一品。

 表紙の腰と太ももがきらりと光る。


 ▲ビーストバインドトリニティ アドヴェント ★4

 既存の要素を追加するというよりも新規要素を重視したサプリ第三弾。

 現行のビーストバインドトリニティのサプリはここまでとなる。後はリプレイでついてるデータのみ。

 新ブラッドの【ダークカルテル】を追加しつつ、各ブラッドに新規のルーツが追加された豪華な一品。

 アイテムの追加も多量であり、データの波に溺死できる大満足なサプリ。

 更にはダブルクロスのDロイスのような『初期絆』を一つ引き換えに更なる力とエゴに覚醒するルール『大罪』が追加。『大罪』はかなりピーキーな効果を持っているため活用は計画的にしなければ帰還ダイスがかなりシビアになる。

 そうしたピーキーなルールが追加された本誌はかなり本誌の追加要素全般もピーキーで一部からは「何やこの厨パァ!!」との呼び声が高い。

 まずちゃんとルールを理解し、足元が整ってからこの本を購入することをオススメする。

 アーツの理解度を深めることで、あくどいことが色々できるのがこの本誌である。

 ただ、雑に使っても「マンダのりゅうせいぐんはつよい」ぐらいの扱いは受ける。

 600族はそりゃ強いって……。

 表紙の子、ヤギ頭翼属性メガネっ子エロ水着属性は属性過多ではないかね?


 ▼以下リプレイ追加データ内容

 ※リプレイはサプリなどよりも入手優先度は低いことを念頭に置き、読んでいただければと思います。

 

 ▲ビーストバインドトリニティ 魔王再誕 ★3

 本誌での追加は【セレスチャル】の【黄道十二宮の天使】のみ。

 ぶっちゃけて言おう。単体性能はかなりぶっ壊れである。

 『射程:シーン』『対象:シーン』攻撃が出来るわ。ダメージを一人で滅茶苦茶伸ばせるわ。基本能力値も上げられるわ。やろうと思えばアーツ効果でリビルド出来るわ。

 大分やってるなぁっと触ってて感じるこの黄道十二宮。

 それもそのはず、設定欄読めばわかるが、使いづらい設定をしている。

 アーツも強いが、ピーキーな効果ばかりでスラっと使うのを許容できるような内容ではないため、ああ、リプレイに追加されたものだなとしみじみ感じる。

 だが、アドヴェントとどっちがやばいかと言われたら、どっちもどっちだと私的には答えてしまうあたり、アドヴェントも大概やばい。

 そんな使いにくい天使の追加が今作だ。


 ▲ビーストバインドトリニティ 海魔夜航 ★5

 本誌は井上先生演じるレヴィアタンといわれるBBT界での名物PCのための追加データ収録が主となる。

 ブラッドとしては【デーモン】の追加ルーツである【オーク】。【デーモン】の専用装備がかなり追加された。

 魔艦と呼ばれる装備群だが、意外と実用性は高く、実践級の強さがあり、割と使いやすいガチ目な性能をしている。

 オークはその名の通りオークで今回で初収録なのだが、アドヴェントにも追加が来ており、そこそこは使える。【黄道十二宮】とか違い一般【オーク】なので設定なども無理がなく出来る。

 全体としてデーモン好きなら買って損はしないものであるため、良ければご購入をともオススメしやすい良い一冊だ。


 ▲ビーストバインドトリニティ 罪館事件 ★2

 本誌の追加は【デーモン】のルーツ【契約者】のみ。

 はっきり言うと、かなりリスクがあるルーツである。

 契約者はメリットアーツとデメリットアーツが分かれており、メリットアーツを取ると自動的にデメリットアーツが付いてくるという使用上とてつもなく悩ましい選択肢をプレイヤーに押し付けてくる。

 デメリットも無視できないものばかりで軽いものは少なく、レベルを上げるごとにドンドンとデメリットの大きさを体感していく様は負けた時に下がれないギャンブラーの気持ちのそれ。

 計画的に取っていかないとデメリットで回らなくなるようなアーツばかりなので、メリットの大きさとデメリットの大きさを常に天秤にかけつつ進むようなことをしなければならない。

 そうして最後にどれだけのものになるかは、プレイヤー次第。

 悪魔と相乗りする勇気・・・あるかな?

 

 ▲ビーストバインドトリニティ 吸血魔街 ★3

 本誌はアドヴェント発売記念ということでリプレイ追加データの中でもかなり豪華な一冊となっている。

 追加として【ヴァンパイア】のブラッド『種別:血脈』アーツの追加、追加ルーツ【レンフィールド】、【ハーミット】ルーツ追加の【凄皇流】、更に【ヴァンパイア】装備と共通装備、ここにアドヴェントで追加されたルールである『大罪』が二種。

 これだけ聞いてもわかるようにちょっとしたサプリ並みの追加要素が盛り込まれており、ルールブック+吸血魔街というのもありではないか?と、錯覚してしまうほどの一品(なお、大罪ルールはアドヴェント追加)。

 ヴァンパイアの『種別:血脈』アーツは使いにくいが、【レンフィールド】はとてもよく。執事プレイやメイドプレイがかなり深まるだろう。それだけでなく主人と決めたPCを強化できる能力はとても設定とかみ合っており、優秀な性能をしている。

 【凄皇流】も【ハーミット】の中では飛び抜けた攻撃性能をしており、この魔力にハマった人間は【凄皇流】をよく使うと有名。

 大罪二種もアドヴェントのものよりも使いやすいものがあり、BBTの世界観にぴったりなものとなっている。

 どれもよいデータであり、使ってみればお気に入りになるデータが一つはあること間違いなしの内容だ。

 是非手に取っていただきたい。

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