夜の友達。
遠野豊花
プロローグ
────夜って暗いよね。
その闇に飲まれてしまいそうになる。
───日が昇らない。
闇から抜け出せない。
──光はないの。
景色が冷たい顔をしているの。
─空ってどんな色しているんだろう。いつか見てみたいな。
そのいつかってさ、現れるのかな。
…ここから当分出られてないんだよ。私。
自分の顔どんな形をしてたっけ。
それすらもう忘れてしまったの。
───もう諦めてるよ。
そんなこと(日常)。
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