読み終わって、文字数を確認して、思わず唖然とした。こんなに短いお話しだったろうか?そう思うほどに、二人の関係がギュッと濃縮されたお話しだったからだ。表現に一切の無駄がなく、すっと心にしみてくるような二人の物語。心にジンワリとしみる優しさは、まるでお出汁のしみたお揚げや天ぷら。そうか、これは赤いきつねと緑のたぬきだ。そう、このお話を読むとどうしても無性に、食べたくなるのだ。赤いきつねと緑のたぬきを。ジンワリとしみる優しい物語を、求めている人はぜひご一読下さい。
毎日の日常ではありませんが、人生のおける一大事の場面です。 そこに、思いがけない発想を見ました。 作中で積み上げた関係こそが、この発想の裏付けになっています。 いきなりやったら、彼女に嫌われてしまうでしょう。 でも、このカップルには最上級の演出でした。 出会いからそれまでのエピソードが、しっかりと活かされていました。 はじめは少々不安がありましたが、ラストで一掃され、今は読んだ満足感でいっぱいです。 感動をありがとう。
すっきりした文章で、二人の心が良くわかります。
図書館の自習室。この自習室では一つの机を二人が使っている。僕の横にはかわいい女の子が座っていた。この図書館には食堂がついている。何か買おうと思ったとき、財布を忘れてた。そこからの……。面白い出会いです。油揚げの味がいいです。