第284話 カイトと7人の婚約者(後編)

 次の相手はフローラだ。

 ソランスター王国第1王女であるフローラは、2人の妹たちと共に『美の女神』と呼ばれるほどの絶世の美女である。

 フローラが白地に花柄のビキニを外すと、形の良い大きな乳房が露わとなった。

 彼女は上気した頬を赤く染め、オレを見つめた。

 オレは、フローラに口づけしながら、薔薇のような甘い女の匂いを楽しんだ。


 澄んだエメラルドブルーの瞳、見惚れてしまうほど美しい顔立ち、サラサラで艶やかな腰までの金色の髪、フローラは息を飲むほど美女だった。

 フローラの花弁はなびらは、他の女性達との愛の行為を見ていたせいで既に潤っており、オレを受け入れる体制は十分に整っていた。

 オレは敢えて、じっくりと丁寧にフローラの全身を愛撫した。


「カイトさん、焦らさないで下さい。

 今すぐ、欲しいんです。

 そうでないと、私どうにかなっちゃいそう…」

 フローラはオレに懇願した。


「それじゃ、ご要望にお答えしましょう」

 オレはフローラの望みを叶えた。


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


 その瞬間フローラは、歓喜の声を上げオレに抱き付いた。

 今まで感じた事の無い強い快感に、フローラは身悶えして全身を震わせエロい声を上げた。


 木目細きめこまかな肌、理想的にくびれたウェスト、細く長い脚、ピンク色のいただきを持つ形が良い上向きの大きな乳房、そして腰まで長いサラサラの金髪が体の動きに合わせて上下に揺れていた。

 乳房を比べると3人の姉妹の中でフローラが一番大きいように思えた。

 フローラは、既に何度もイっていた。

 清楚なイメージのフローラがこれ程乱れるのは予想外で、オレはエレナが告げるカウントダウンも耳に入らない程であった。


 一連の行為が終わり、周りを見ると全員が上気した顔でオレを見ていた。

 ジェスティーナがオレにこう言った。

「今の凄かったわ、見ている私までカイトにされてるみたいに感じちゃった」


 エレナのカウントダウンが、無くなったと思ったら彼女はそれどころではなかった。

 水着の上から自慰行為に耽っていたのだ。

 手の動きに合わせて仰け反り、自らの欲情を処理していた。


 ベッドルーム全体が悶々としたエロの熱気で包まれ、ピンク色に染まっているように思えた。

 オレはアリエスが持ってきてくれた冷たい水を一気に飲み干した。


 次は、いよいよジェスティーナの番である。

 ジェスティーナは、ベッドで静かにオレを待っていた。

「エレナじゃないけど、待ってるのがホントに辛かったわ」

 そう言いながら、ジェスティーナはスカイブルーのビキニを外し、準備を整えた。


 ジェスティーナとは、既に数え切れないくらい体を重ねてきてきたが、これほど興奮状態のジェスティーナを見たことがなかった。


 頬を上気させ、潤んだ瞳でオレを見つめているのだ。

 オレは、ジェスティーナを抱きしめ、いつものように体を重ねた。

「カイトは、お疲れだから、私が上になるわね」


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


 ジェスティーナが徐ろに動き始めると、上向きのピンクの頂きを持つ極上の乳房と、靭やかでサラサラな金髪ポニーテールを揺らしながら感じていた。


 フラワーブーケのような甘いジェスティーナの匂いに刺激され、肌にはサラサラのストレートヘアの刺激が加わり、正に五感を刺激するような極上の快感が全身を支配した。


 ジェスティーナは、頬を紅潮させ官能的な表情を浮かべながら、一心不乱に動いていた。

 体を起こし乳首を刺激すると可愛い声を上げて喘いだ。

 オレとジェスティーナはいつも以上に燃えた。


 アリエス、フローラと共に毎日ジムで鍛えている言う美しい体は、細身であるが良く引き締まっていた。


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


「カイト…、わたし、イきそう……

 イク、イク、イク、イク、イッちゃうぅぅぅぅ~」

 ジェスティーナは、絶頂を迎えるとヒクヒクと何度も全身を痙攣させた。


 5分ほど休憩して、ベッドへ戻るとリアンナがオレを待っていた。

 何故か、もう疲れたと言う表情をしている。

 それもその筈だ、既に2時間半以上も激しい愛の行為を見せつけられ、ずっと興奮状態なのだから無理もない。

「みんなの見てたら、激しすぎて疲れちゃったわ。

 だから、わたしとは静かめでお願いします」


「了解、ゆっくり愛し合おう」


 リアンナと体を重ねたのは、まだほんの数回であり、彼女も性行為には慣れていないのだ。

 リアンナ王女を抱き寄せるとフローラルブーケのような甘い花の匂いがした。

 彼女の桜色の唇にオレの唇を重ね、何度も丁寧に口づけを行った。

 右手は彼女の形の良い乳房を愛撫し、隙を見て舌を差し入れた。

 

 耳たぶから首筋の当たりを丹念に舌を這わせ、乳房の周りから、ピンク色の頂きを攻めると、微かに声を漏らした。

 次に見事なクビレを見せるウェストから形の良い臍を攻め、やがて薄い草むらへと至る。


 リアンナ王女を何度も攻めると、電気が走ったように仰け反り、『あぁん…』と色っぽい声を上げた。


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


 快感が押し寄せ、リアンナは悦びの声を上げた。

 徐々に動きを早めると、リアンナはピクピクと反応した。

 オレとリアンナは何度目かの絶頂ピークでフィニッシュを迎えた。


「カイトさま、気持ち良かったです、ありがとうございました」

 リアンナは礼を言い、満足そうにベッドを下りるとシャワー室へと消えた。


 オレは濡れタオルで体ほ拭いて、水を一杯飲んで次へと備えた。

 これで、6人目まで終わり、次はエレナの番である。

 当のエレナは、疲れているようだ。

 ここまで約3時間、蛇の生殺し状態が続いたのだから無理もない。

「エレナの番だけど、自分でしてたみたいだから、オレは必要ないかな」


「カイト兄ちゃんの意地悪ぅ~」

 最近はカイトさんとかカイトさまと呼んでいたエレナであったが、照れ臭いのか、こちらへ来てからはカイト兄ちゃんと呼ぶようになっていた。


 エレナは、水着を脱ぎ捨てるとベッドの上に乗った。

 普段はやんちゃなエレナであったが、すましていれば誰もが振り返る超絶美少女なのである。

 腰までの長さの金髪ツインテール、美しい顔立ち、エメラルドブルーの瞳、きれいな鼻筋、桜色の可愛い唇、ボディラインは細身で、まだ成長しきっていないが、完璧に近いほど美しいラインを描き、十分な胸の膨らみと括れたウェスト、桃のようなヒップラインの極上ボディをオレに晒していた。


「わたし、上になるから、カイト兄ちゃんは寝てて」


「はいはい、仰せのままに…」

 オレはベッドに寝転がり、エレナのするがままに身を任せた。


「あぁぁ~、カイト兄ちゃんの、元気無くなってるぅ~」

 エレナがそう嘆いた。


「そりゃそうだろ、もう3時間も1人で頑張ってるんだから、そろそろ元気も無くなる頃だよ」


「いいもん、私が元気にしてみせるから…」

 そう言ってエレナはオレを刺激し始めた。


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


 その様子をオレとの対戦を終えた、6人の婚約者フィアンセたちは思い思いの姿勢で興味深げに見ていた。

 

 エレナは、トレードマークの金髪ツインテールを上下に振ってオレを元気にしようと努力していた。

 彼女のテクニックは、なかなかのもので、その刺激に反応してオレは元気を取り戻した。


 それを見ていたエレナは、喜々としてオレの上に乗ってきた。


「あぁん…、カイト兄ちゃんの…、やっぱり気持いい…」

 エレナは腰まである金色ツインテールを振り乱し、形の良い乳房を揺らしながら腰を振って感じていた。

 オレはエレナの乳房を揉みながら、下からの極上の眺めを楽しんだ。


「あんっ、カイト兄ちゃん、そ、そこ気持ちいい…」

 

 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


 エレナは、押し寄せる快感に体を仰け反らせて反応し、絶頂ピークに達すると同時にオレもフィニッシュを迎えた。


 その夜は、明け方まで婚約者フィアンセたちと愛し合った。

 お陰でオレの弾倉は空っぽとなった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る