第236話 決戦前夜

 次の日、ステラ他、数名のスタッフの協力を得て各所を巡り、作戦の仕込みを行った。

 トリンが作った大量のポーションを受け取り、今回も活躍してくれるであろう反重力クレーン付き漁網の確認、その他諸々を準備した。

 

 数日ぶりにアクアスターリゾートの自室へ戻ると、ジェスティーナ、アリエス、フローラの3王女が心配そうにオレの傍へ駆け寄った。

「お疲れ様、カイト!」

「あちらの戦況はどうなの?」

「リンナ王女は、今どうしてる?」

「ソランスター王国軍は着いた?」

 矢継早の質問攻めにあったが、暫く放っておいたのだから仕方ない。


「え~っと、ちょっと待って貰っていいかな…

 陛下にも同じこと報告するから、その時に一緒に聞いて欲しいんだ」

 オレは報告を一度で済ませたかった。


「あっ、そう言えば…

 陛下から、カイトが戻ったら部屋に来るようにって言われてたんだわ。

 みんなで陛下の部屋に行きましょ」

 

 クラウス国王は、アクアスターリゾートがよほど気に入ったと見えて、もう1週間以上も9階のスーパー・プレミアム・スイートに逗留しているのだ。

 王宮には毎日戻って政務をこなしているのだとジェスティーナから聞いていた。


 オレが国王の部屋へ行くと、国王と王妃、マリウス王子、アルテオン公爵夫妻と娘のエレナがいた。

「陛下、皆様、カイト戻りました」


「おっ、カイト殿、ご苦労ごくろう…

 して、フォマロートの状況はどうじゃ」


「はい、状況をご説明いたします」

 オレは国王を始めとする王家一同に、これまでの経過と現状を説明した。

 ・ゴラン帝国軍のワイバーン部隊を飛行船の簡易反撃システムで殲滅したこと。

 ・祖国のため、リアンナ王女が先頭に立って身を粉にして働いていること。

 ・現状、兵の数では敵勢力より1万人ほど上回っているおり、若干有利なこと。

 ・フォマロート王国民100万人は、リアンナ王女が率い国境の町へ非難したこと。

 ・連合軍司令官会議でオレの戦術が採用され、いよいよ明日作戦決行の予定であること。


「なるほど、いよいよ決戦か…

 我が同盟軍が勝利すると良いがのう…」

 クラウス国王は感慨深げに言った。


「リアンナ王女も頑張っているみたいだし、私たちに何かお手伝いできることが有れば何でも言ってね」

 ジェスティーナはオレの手を握りながらそう言った。


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 その夜、オレは王女3人にエレナを加えた4人とペントハウスにいた。


「エレナ~、ここに来ててパパに怒られない?」とジェスティーナが聞く。


「大丈夫~、今日はティーナ姉の部屋に泊まるって言ってあるから…」

 そう言いながら、エレナはオレの上に乗りトレードマークである腰までの金髪ツインテールを上下に揺らし、腰を振っていた。


「あんたねぇ…、そういう事は先に言いなさいよ。

 公爵に聞かれて、話が合わなかったら、あんたが困ることになるのよ」


「そんなの、気にしないも~ん…

 ところでカイト兄ちゃん、何時になったら私と婚約してくれるの?」


「そうだなぁ…

 話を切り出すタイミングが難しいから、もう少し後かなぁ…」


「エレナ、カイトを困らせないって言う約束じゃなかった?」


「分かってるよ、でも姉ちゃん達は3人共婚約したのに、私だけまだなんだよ。

 あんっ、カイト兄ちゃん、そ、そこ気持ちいい…」

 そう言ってエレナは、仰け反って下腹部をピクピクさせた。

 その様子を王女3人は、寝そべりながら傍で見ていた。


「エレナ~、そろそろ交代よ。

 次はフローラの番だから…」とアリエスが言った。


「わ、分かってるって…、もう少しでイキそうなんだから…

 アリ姉、黙っててくれる…」

 そう言いながら、エレナは一心不乱に腰を振っている。

 やがてエレナは絶頂ピークに到達し、オレはそれに合わせて果てた。

 エレナは○ナバウアーのように、オレの上で大きく仰け反ると、電気が走ったように体を震わせた。


 満足した様子で、エレナはオレから降りるとフローラと交代した。

「あぁ~、気持ちよかった~

 カイト兄ちゃんとのHは、さいこぉ~」

 エレナはご機嫌であった。


「カイト疲れてるから、今日は1人1回でお終いよ」

 ジェスティーナは、エレナに釘を差した。


「え~、もう1回だけ…、いいでしょ」


「だ~め、また今度にしなさい」


「ちぇっ、つまんないの~」

 エレナはセックスに関しては人一倍貪欲なのだ。


「陛下から聞いたけど、私に護衛が2人付くそうよ」

 フローラがオレの上に跨り、ぎこちなく腰を動かしながら言った。


「えっ、それって、また女戦士ヴァルキュリーが来るって言うことか…」


「そうね、聖騎士隊所属の現役女戦士ヴァルキュリーが付くらしいわ」


「と、言うことは…

 また忠誠の儀があるっていうことね」

 ジェスティーナとアリエスは、オレの顔を見た。

 忠誠の儀とは、女戦士ヴァルキュリーが主人への忠誠を示すため毎月1回、女のみさおを捧げる儀式である。


 今現在、ジェスティーナの護衛にはリリアーナとフェリン、アリエスの護衛としてアンジェリーナとレイフェリア、オレの護衛としてステラとセレスティーナが付いているのだが、それが更に2名増えるということだ。

 彼女たちとは、毎月1回の忠誠の儀が義務付けられており、今ではハーレムの構成メンバーの一部となっているが、それが更に2名増えると言うことだ。


「カイト、新しいメンバーが増えて良かったわね」


「うん、メンバーが増えて嬉しいけど…

 今度はどんなが来るのかなぁ…」


 フローラは自分のペースに合わせ、ゆっくりと腰を動かした。

 その内、動きを早めると徐々に快感が強まって行くのが手に取るように分かった。


 エメラルドブルーの瞳、見惚れるくらいに美しい顔立ち、サラサラで艶やかな腰までの金色の髪、フローラは息を飲むほどの超絶美少女だ。

 木目細きめこまかな肌、理想的にくびれたウェスト、細く長い脚、ピンク色のいただきを持つ形の良い上向きで大きなの乳房、そして腰までの長いサラサラの金髪が体の動きに合わせて上下に揺れていた。

 フローラの快感は徐々に高まり、下腹部をピクピクと痙攣させながら声を上げあえいでいる。

 やがてお互い絶頂に近づくとフローラの細い腰を両手で抱え、腰を激しく打ち付け快感をむさぼり、ピンクの花びらの中に精を放った。


「次は、私の番ね」

 エレナとフローラの愛の営みを傍で見ていたアリエスは、前戯も必要ないほど十分に潤っていた。

 アリエスは、オレの上に跨った。

「あんっ♡」

 声にならない声を上げ、オレの腰に手を置き自分の体を支えながら上下運動を始めた。


 健康的な小麦色の肌、モデル顔負けのくびれたウェスト、スラリと長い脚、ピンク色の乳首をいただきに持つ形の良い上向きの乳房、腰までの金髪が体の動きに合わせて上下に揺れている。

 アリエスの快感は徐々に高まり、下腹部をピクピクと痙攣させながら声を上げあえいでいる。

 やがてお互いに絶頂に近づくとオレはアリエスの腰を両手で抱え、快感をむさぼり、彼女と共に果てた。


「最後は私の番ね…

 あら~?、でもちょっと元気がないみたいね」

 ジェスティーナは、金髪ポニーテールを左右に揺らして刺激した。

 それはそれは至極の眺めであった。

 ジェスティーナの奉仕活動により、オレは元気を取り戻した。

「準備完了ね!」


 ジェスティーナはオレの上に乗りゆっくりと腰を上下させた。

 上向きのピンクの頂きを持つ極上の乳房と、靭やかでサラサラな金色ポニーテールを揺らしながら、ジェスティーナはすぐに感じ始めた。

 完璧なまでの超絶美少女が、オレの上で一心不乱に腰を振っている。

 ジェスティーナの腰は、縦横無尽な動きで刺激した。


 フラワーブーケのような甘いジェスティーナの匂いで刺激され、肌にはサラサラの金髪ポニーテールの刺激が加わり、正に五感を刺激するような極上の快感が全身を支配した。

 オレが花びらの上にある小さな突起を指で刺激すると、下腹部がヒクヒク痙攣し、体を仰け反らせジェスティーナがイッているのが分かった。


 オレの唇を可愛いジェスティーナの唇に重ね、舌を絡ませ、腰を動かした。

 普段はあまり声を出さないジェスティーナであるが、今日は可愛い声を上げて感じている。

 ジェスティーナは何度も絶頂を迎え、体を仰け反らせた。

 オレも遂に耐えきれなくなり、ジェスティーナの中で果てた。


 その日のノルマを果たしたオレは、そのまま泥のように眠った。

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