第16話

予期せず、俺の掛け布団が戻ってきた。


それとともに。


暗闇だったが、だんだんと目が慣れて

膨らみの正体が分かった。


水色のキャミソール一枚。

で、下半身はピンク色のパジャマのズボン。

なんだけどな。


ピンク色のパジャマには見覚えがあって。


ヒナタが風呂から上がったときに、そのまま寝るとき用に着てるやつだった。


「オイ...」


俺は小さく呼びかけた。


ヒナタは応えない。

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