通称:ギャルゲー愛好会がボランティア部になったけどギャルゲーはプレイします!?
猫と犬が好き
第1話 愛好会の終わり……?
ギャルゲーが好きすぎるあまり学校でもやりたいよね♪愛好会、通称ギャルゲー愛好会。この愛好会は先輩方が創設したが、俺が一年生の頃に卒業し、現在の部員は俺だけ。
この愛好会を潰させるようなことはしない。
なんせ、ギャルゲー大好きな俺の、俺に用意された居場所なのだから。
そう思い俺は今日も愛好会の活動をするべく帰りのSHRが終わってすぐに部室に直行。
なんのゲームをやろうかなぁ、なんて考えているとノーロックで部室のドアが開き、そして。
「九条唯人、この愛好会は今日を持って廃止する」
担任の生徒指導部主任の小波山先生が平然と宣告。
「校則では部員が一人以上いれば問題ないんですよね?」
「そうだ。だけどな……この愛好会はふさわしくない、とさっきの会議で決まってな」
……はぁ!?
なんだよその横暴は!?
「部費も出てないのにふさわしくない……?意味が分かりません!」
「学校で恋愛ゲームはするな、ということだろう」
「
「決定事項なんだよ」
……ああ、いつもそうだよな。
二次元はダメだ、二次元はいけない……などと根拠がないのに勝手に決めつける。
知ってるか?二次元のコンテンツのおかげで経済が回ってるんだぞ?
「というわけで。今日からボランティア部になるから。九条はやるだろ?」
やりたくねーよ。
なんでボランティアという無性の人助けをせにゃならんのさ……めんどくさい。
「えっと」
「安心しろ。依頼がない日はギャルゲーをやってもいい。なんせ、顧問は私だからな」
「……マジですか?」
「ああ。だが、依頼には真面目に取り組め」
「わかりましたー!」
というわけで。
俺は部室前に掲げている看板を外し、A4サイズの用紙に《ボランティア部(旧ギャルゲー愛好会)》と書いたものをドアに貼り付ける。
「よしっ!」
「んじゃ、活動頑張って。あっ、なんかあったら相談しろよ?私が力になる」
「わかりました」
「私は生徒指導室に帰るが……九条はどうする?」
時計を見ると時刻は午後5時ジャスト。
「帰ります」
「そうか。んじゃ、明日からよろしく」
最初は徹底的に抗戦しようと思ったが、名前は変わったが、ギャルゲー愛好会の活動ができなくなるわけではないのでホッとしている自分がいる。
というか、常識的に考えて俺みたいなキモオタに依頼する人なんているわけがない。
つまり、ギャルゲーをやり放題。
勝ったな。
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