スキル合成で最強に! 〜異世界転生したけどチートスキルがなかったので、チートスキルをつくります〜

松茸

第1話 プロローグ


「危ない! 避けろ!!」

「え?」

 その声に振り返ると、トラックが目の前にあった。


 グチャ

 その音と同時に体が3回転位して吹っ飛ぶ。




 

(「避けろ」って無茶言うなよ……

 あのトラック……信号無視しやがったな。ふざけるな……あ、体が真っ赤だ。これは死んだな。)


 そして、走馬灯が駆け巡る。


 自分の今までの人生を見てこう思う。

(ああ、つまらなかったな。)

 周りに合わせ、自分の意見を持たず、消極的で、それが原因で友達も出来なかった。


「誰か! 救急車を! 僕は警察を呼びます!」


 そんなことを考えている間にも、「避けろ!」と言った人が必死に自分を助けようとしていた。……助かるわけないのに。  


 そのうち、目の前が暗くなってきた。

 どうせ死ぬなら……異世界……で……チー……ト……


 この日、居眠り運転によって一人の高校生が死んだ。彼が学校を欠席しても、死んだことが知られても、誰も気にしなかったという。


         ◇



 ……「産まれた! 産まれたぞ! 俺の、俺の息子が!」


 ん? ここは何処だ? 俺は、死んだはず

 

 俺は誰かに抱えられていた。


「よし、この子の名前は、アル、アルだ!」


 え? ちょ? は? どゆこと?


 ……しばらくして、状況が分かった。

 どうやら俺は赤ちゃんとして異世界転生したらしい。


 少なくとも、この世界の母さんが「水魔法ウォーターボールLv1」と言って手から水出していたから魔法があるのは確定。


 それで、何とか魔力を感じようとしたけど出来なかった。取り敢えず魔法は置いておく。

 魔法があるなら、多分アレもあるよな。 


「あーう(ステータスオープン)」


 名前 アル     Lv1

 職業   

 HP 20/20

 MP 15/15

 STR   10

 DEF   10

 INT   10

 RES   10

 AGI   10

 LUK 10

 ユニークスキル  スキル合成Lv1

 称号 転生者 ユニークスキル保持者


 おお! 本当に出た! ファンタジーの

 定番、ステータス! 

 ユニークスキルとかあるし! そう思いながらユニークスキルを凝視していると、詳細が出てきた。


 スキル合成Lv1……MPを使用して、スキル、魔法を合成することができる。

合成元のスキルは、合成スキルを排除するまで再取得出来ない。

 現在使用可能 合成 排除


 なるほど。MPを使えば、スキル合成ができるのか。

 スキルがないと意味がないから、まずは、スキルを集めることにしよう。

 他のステータスも確認してみる。


 Lv……上がれば、上がるほどステータスが               

   上昇する。

 

 職業……条件を満たしてません


 HP……体力、0になると死亡する。

 

 MP……魔力、魔法やスキルなどに使用する。0になるとHPを除く全ステータスが50% 低下する。


 STR……力、物理攻撃に補正

 DEF……防御力、防御に補正

 INT……知力、魔法攻撃力に補正

 RES……抵抗力、魔法防御に補正

 AGI……素早さ、回避、逃走に補正

 LUK……運、魔道具発見、その他様々なこ                      

     とに補正


 ユニークスキル……特定のクエスト、称号保持者などが獲得出来るスキル。スキル保持者が死亡するまで同じスキルを獲得することができない。


 称号……特定のクエストをクリアする。特定の偉業を達成するなどのことを達成した者のみが獲得出来る。


 転生者……他の世界から、こちらに転生してきた者に与えられる。Lv、スキル成長率1.5倍


 ユニークスキル保持者……名誉称号、ユニークスキル保持者が取得出来る。


 職業が分からなかったが、取り敢えず放って置く。

 取り敢えず異世界で強くなるために

 今後の課題として、これらを決めた。


 ・スキル合成をするためにスキルを取得する。

 ・魔法を取得する。

 ・この世界の知識を集める。


 前世では、消極的に生きたから、今回は、積極的に生きていこうと思う。 

 夢は、世界最強! ……眠くなってきた。

 流石に転生者でも、生理現象には逆らえなかった。






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る