4話 美少女姉妹現る
「誰かいるのか?」
俺は声をかけるがすると女性の声がした。
「あのっ、誰ですか?」
その声から怯えているのが分かった。
「俺はレオールだ。冒険者をやっている」
そう言うと足音が近づいてくる。
現れたのは金髪の二人の女性だった。年齢は15歳前後だろうか?かなり可愛い子だ。
二人の服はロングスカートだが、それは黄色い染みで汚れていた。
「助けてくださったんですか!私達モンスター退治に来たんですけど想像以上に強くて殺されそうだったんです」
「そうか、なら運が良かったな」
「はい。ありがとうございます。とりあえず自己紹介をしますね。私はリンネと言います。こっちは妹のルリアです」
「ああ、俺はレオールだ」
こうして俺達は出会った。
これが彼女達の運命を大きく変えることになるとは誰も予想できなかっただろう。
「ところでその服は着替えた方がいいぞ。恥ずかしいだろう」
俺は二人のスカートの染みを指摘する。
恐怖でしてしまったのだろうか、流石に年ごろの少女がいつまでもその状態では忍びない。
「えっと、実は替えが無いんですよ」
「無いってどうして?」
「だって……さすがにこんなことになるなんて思わなかったので」
「確かにそうか」
まあモンスター退治で失禁するなんて誰も思わないししょうがないか。
しょうがないので、俺はアイテムボックスから着替えを出して二人に渡す。
「ほらこれ使えよ」
「いいんですか!?」
「もちろんだ」
二人は礼を言うとすぐに着替え始める。
そして着替え終えるとすぐに街へと帰る。
道中彼女たちに冒険者のことについていろいろと尋ねてみる。どうやらまだ駆け出しの冒険者らしい。
「それにしても怖かったです」
「そうなのか」
「でも命があっただけでもよかったですよ」
「それもそうだな」
そんな会話をしていると街についた。
「それじゃ俺はこれで」
「待ってください!」
「ん、なんだ?」
「ソロで冒険者をやってるんですよね。良ければ私達とパーティを組んでもらえませんか?」
「別に構わないぞ」
特に断る理由も無いので了承した。
「やったー」
リンネは喜ぶ。
「よろしくお願いしますねレオールさん」
「ああ、こちらこそ」
こうして俺はリンネとルリアという姉妹と一緒にパーティーを組むことになった。
街に戻ると早速ギルドに向かう。
受付嬢に報告して報酬を受け取るためだ。
「それで討伐対象のキラースパイダーを倒したんだが」
「分かりました。では確認させていただきます」
しばらくして彼女は戻ってきた。
「お待たせしました。キラースパイダーですね。依頼達成です。ご苦労様でした」
「ありがとう」
「あのっ、ところでこの子たちは一体どちらさまでしょうか?」
「ああ、これから新しくパーティを組むことになった」
「そうですか。なら二人ともステータスの鑑定をしませんか?」
「鑑定?なんですかそれは?」
「簡単に言えば自分の能力を知ることができる魔法です」
「へぇ~、面白そうですね。私やりたいです」
「私もお願いします」
「決まりだな」
俺は承諾すると鑑定眼を発動させる。
◆名前:リンネ・ベルリナー 種族:人間 年齢:15歳 レベル:25 職業:黒魔導士 HP:8500/8500 MP:2400/2400
◆名前:ルリア・ベルリナー 種族:人間 年齢:14歳 レベル:22 職業:白魔導士 HP:7800/7800 MP:2200/2200 ◆
「これはすごいな」
俺は思わず声を上げる。
俺が驚くのも無理はない。なぜなら二人がこんなに強いとは思わなかったからだ。
「そうなんですか?私達にはよくわかりませんが」
「まあいいんじゃないかな。それよりレオールさんのを早く見せてくださいよ~」
「分かった」
◆ 名前:レオール・ノースウッド 年齢:20 種族:人族 職業:剣士 魔導士 Lv.99 HP:999999/999999
MP:99999/99999 剣術Lv.99 炎魔法Lv.99 爆弾創造 黒炎龍支配 アイテムボックス 言語完全理解(全)
スキルポイント:100000 称号一覧 転生者 英雄 加護 女神の加護 ◆
「うわぁ、なんかすごいです」
「レオールさんって強い人だったんですね」
「まあそれなりには」
「それにしてもレベルがすごく高いです」
「本当にそうね」
「まあそう自慢するものでもないがな」
それから俺たちは報酬を受け取り、宿に戻った。
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