『新 ドリムの丙座』 3

 『これまた、すべて、フィクションです。』





   〽️じゃ、じゃ、じゃーん。



 『「新ドリムの丙座」、は、やましん薬品の提供で、お送りいたします。』


 

〽️タン、タン、たららん。


 おいらならば、ひとりでかける〰️〰️〰️


 〰️〰️〰️ドリムの丙座は、今日も、まちを


  かけるのさあ〰️〰️〽️






 お奉行さまが、また、お忍びでやってきた。



丙座親分


 『また、ぶらついてると、口の悪〰️〰️い、補佐役殿に、しかられますぞ。』



お奉行


 『いやあ、ちょっと、話しにくくてな。じつは、奉行所内で、裏金が作られてるという、内通があったんだ。』



丙座親分


 『そら、いっちゃ、悪いが、昔からでしょう。』



お奉行


 『いやあ。たしかに、あった。しかし、将軍さまが変わってから、それらは、厳罰となった。万が一、そうしたことが真実ならば、わたしは、お役ごめんで、人生、おしまいだ。が、やはり、民に対して、あまりに、済まないのだ。従って、最後は、自決する覚悟。』



丙座親分


 『いやいや、ちょっと、まっておくんなさい。まずは、なにがどうなってるんだか、話してください。』



お奉行


 『いや。それがだな、こほん。』



おかみさん


 『あら、失礼しました。さよなら。』



お奉行


 『すんません、差別じゃないですゆえ。かんべんください。………いや、それがだな、それみたいなんだ。』



丙座親分


 『なんだ、そりゃ。まず、どなたが、なにを、やってると?』



お奉行


 『それがだ、親分、あなた、舶来の、最新型複写装置というのを、ご存じか?』



丙座親分


 『いやあ。うわさには。なんでも、どんな難しい文書でも、たちどころに、写しとるとか。』



お奉行


 『さよう。恐るべきものだ。幕府内の秘密も、すぐに、写し取れる。海外諸国が、わがくにの、地図を欲しがってもいる。』



丙座親分


 『しかし、使いようによっては、たいへん、役に立ちますな。商売にも、学問にも。役所にも。』



お奉行


 『そうなのだ。で、開明的な将軍さまは、さきに、発電機を導入していたエドの主要な役所に、数台配置し、社会実験をなさることにした。そのうちの、一台がうちに来た。』



丙座親分


 『そりゃ、すごいですなあ。お奉行の力ですな。』



お奉行


 『なのだが、これが、一枚仕上げるに、時間は、あっという間なのだが、結構、費用がかかる。だいたい、1枚700ドリムだ。』



丙座親分


 『700ドリムといやあ、うなどんが食えますな。そりゃ、なかなか、使えない。』



お奉行


 『そうなんだ。あらかじめ、特別な、墨を入れておかねばならぬ。まあ、商人にも、こいつを導入しようという、動きはあるが、儲かるかどうかわからないんで、まだ、足踏みしているみたいだ。ところがだ、エド南区の商人防犯組合があるだろう?』



丙座親分


 『ありますな。』



お奉行


 『組合員の、全部じゃないが、わりに、会合とか、事務仕事で、奉行所によく出入りしている店があって、ついでもあり、複写装置を使ってみたいという、話があって、事務方が、頼まれて複写することがあるらしい。で、ただ、とはゆかないと、400ドリムの料金を、徴収しているという。』


 

 丙座親分


 『赤字ですな。さすが、天下の奉行所だ。』



 お奉行


 『まあ、そうなんだが、その使用料を、事務方が集めて、きちんと経理始末しないまま、お偉方の弁当代や、足代にしたり、自分達の夜勤の弁当代にしたりしているらしいんだ。そういう、内部告発があった。』



 丙座親分


 『なるほど。ときに、筆頭家老さまなど、かなりな、贈り物とか受け取ってるとか。市中では、噂になってますな。それに比べりゃ、小さなものでしょう。』



 お奉行


 『うん。おいらは、あの、筆頭家老さまは、やり手だとは思うけどな。新しい堤防事業を始めては、町民に仕事を作っているし、治水にもなる。経済も活発になる。まあ、ちょっと、そこに取り入ろうとする連中に、巻き込まれているのではないか。しかし、おいらの、役目では、なかろう。反対派も多いことだしな。いずれ、何かが起こるさ。まあ、この話とは、関係はなかろう。だがな、小さなことでも、ダメなものは駄目なんだ。意外と、根は深いもんだ。で、悪いが、内偵してほしい。胴元はだれか。だれが、絡んでるのか。親分とこに、適当な情報員がいるだろ。』



 丙座親分


 『たしかに。引き受けやした。しかし、どうすればよいので?』



 お奉行


 『帳簿があるはず。それこそ、複写でもよいから、入手してほしい。証拠がなければ、話にならないからな。ただ、それだけなら、まだ、傷は小さいがなあ。そのさき、どうするかは、それからだ。』



丙座親分


 『わかりやした。しかし、お奉行さまは、早まっちゃならねえですぜ。内通者が誰かは、わかってますか?』



お奉行


 『ああ、わかってるさ。しかし、それは、わからないんだ。』



丙座親分


 『どっち、でい。』 




 ・・・・・・・・・・・・・・・



 この続きは、また、次回に。



 じゃーん。じゃーん。じゃーん。



 〽️エドにとびかう、ドリムのあらしい〰️〰️おいらがやらねば、おさまらぬ〰️〰️〰️〽️



 提供は、うまからうどんのやましんでした。



 『なんだか、むちゃくちゃなはなしですなあ。この時代に、複写器なんか、あるわけないよなあ。厄介な機械だし。すぐ、壊れるし。寝るか。』



           ぶち!




 










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