必殺! シャークバスターズ
武州人也
葉栗鼠島編 バトル・オブ・シャークアイランド
第1話 おかしなサメたち
唸り声をあげる回転刃が、サメのどでっ腹を切り裂いていく。勢いよく噴出した鮮血が、深緑の詰襟を赤く染めた。
サメが事切れたのとほぼ時を同じくして、血に濡れた少年――
「サメなのに地面に潜るなんて……」
戸惑う少年。その傍らで、目尻の切れ上がった白髪の老爺が口を開いた。
「普通のサメに、こんな能力は備わっていない。これは作られたサメだ」
「これが……僕の敵……」
「そうだ。これからお前が戦うクソったれのフカヒレどもだ」
しわがれた声で語る老爺。その話を聞いて、凪義はぎりりとチェーンソーを固く握った。
「サメと戦うか、凪義」
「……はい、最後の一匹を殺すまで」
「ことが終わったら、ワシがお前の首をもらう」
「ええ、承知の上です」
少年の
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